2020年01月24日

カリオストロ〜実在したイタリアの詐欺師・魔術師

カリオストロ〜実在したイタリアの詐欺師・魔術師
カリオストロの伝説
イタリアの詐欺師・カリオストロは実在の魔術師である。
アニメーションの「ルパン三世〜カリオストロの城」で知っている人もいるだろうが,本人は大魔術師という触れ込みで,「カリオストロ伯爵」アレッッサンドロと名乗り,年齢は5557歳で,シバの女王やクレオパトラにも会ったことがあると吹聴する大山師であったようだ 。嘘もここまでデカイと信じたくなる。
記録によれば本名はジュゼッペ・バルサモ(1743〜1795)。パレルモに生まれ両親はシチリア人だった。家は貧しかったが聡明であって,一説には予言の才能もあったらしい。
若くしてオカルトに関心を持って当時錬金術と技術の中心地であったマルタ島に渡ってマルタ騎士団からその理論と実践を学んだ。
その頃シチリアの貧乏貴族であった祖母カリオストロ伯爵夫人の名前にちなんで,自らも勝手にカリオストロ伯爵と名乗り始めた。
彼はローマで美人の妻と結婚してヨーロッパ中を錬金術師として渡り歩いた。
すると思いのほか,各地で成功を収めて彼が吹聴する「賢者の石」や 「エリクサー(錬金薬)」のご利益にあずかるとする金持ちが寄ってきた。
フランスの宮殿出入りしたり,イギリスのフリーメイソンに入会したりとなかなかの名士ぶりであった。
こうして水晶占い・魔法治療・降霊術・魔法薬を売って荒稼ぎしていたが,予言の能力には見るべきものがあって,例えばマリーアントワネットが男の子を出産すると言い当てたりもしたという。
客は王侯貴族ばかりではなく,慈善事業に貧民にも治療を施していたのでフランスでは一時「神のごときカリオストロ」とまで言われたほどである。
しかし好事魔多し。フランス宮廷内の権力闘争に巻き込まれて騙されて詐欺罪で投獄されてしまった。詐欺師が詐欺にひっかかったのである。
何とか釈放されてイギリスへ逃れたが,それからは落ち目続きであった。イタリアへ戻って再起をかけるが以前からカリオストロの振る舞いを快く思っていなかった教会に異端者として告発され死刑を宣告された。教皇ピウス6世の恩赦で終身刑に減刑されたが,4年間も地下牢に繋がれた挙句に獄死したと言われている。
カリオストロは死んだ後も生き返って姿を現したとか,アメリカやロシアで生きていると いった噂が絶えなかった。未だに「神のごときカリオストロ」のイメージは生きている。
しかし私が不思議でならないのは牢獄に繋がれたら大魔術師がどうしてあのルパン三世みたいにやすやすと脱獄できなかったのだろうかということである。
ー不思議な魔法にかかる本,王様文庫,天沼春樹,2005年

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posted by datasea at 22:52| Comment(0) | % 予言者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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