2019年11月15日

中川毅: これから何が起こるのか〜福井水月湖の年縞にみる地球のサイクル, 目前に迫る次の厳氷期

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中川毅: これから何が起こるのか〜福井水月湖の年縞にみる地球のサイクル, 目前に迫る次の厳氷期
過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか
18/07/17
『水月湖の7万年分の年縞は何を語る? 』過去の異常気象や災害を解明することで未来予測が可能に 2014/02/07多田隆治 (東京大学大学院理学系研究科教授)
2012年ユネスコ「第21回国際放射性炭素会議」が、福井県若狭町にある水月湖の年縞に基づいて作成した年代尺を、数千年前〜数万年前の地質時代の世界的な標準とすると発表、2013年9月に5万年前までの地質年代測定の世界標準(いわばグリニッジ標準時)に正式に採用された。
『美しい縞模様を形成する湖底の堆積物、水月湖の“奇跡”の「年縞」(ねんこう)varve(ヴァーブ)』
水月湖は“奇跡”とされる理由は周囲を高い山で囲まれ、風の影響を受けにくいこと、直接流れ込む大きな河川がなく、砂礫(されき)の流出が手前の三方湖(みかたこ)にトラップされていることや、底層が無酸素状態で底生生物が生息できず、堆積物が攪拌(かくはん)されなかったことなどが幸いし、こうした美しい年縞が保存されました。
古気候学からいえば、年縞の厚さや構成物質は気象条件に左右されるため、その年の降水量や気温などが分かります。また年縞の構造や鉱物の種類の変化から、影響を与えた気候変動の周期性を知ることもできます。さらに、地震の規模やその周期も分かります。
地層の堆積リズムの解析から、当時の環境変動では数千年の変動周期や、それにかぶさるように数万年の周期の変動が存在することが分かりました。さらにその数万年の周期が、ミランコビッチ・サイクル、つまり地球の公転軌道の形や、地球の回転軸の傾きなどによる日射分布の変化に対応する可能性が高い。
■ミランコビッチ・サイクルとスペンスマルク効果
2014/02/07時事オピニオン
(抜粋)
『ミランコビッチ・サイクルと、スペンスマルク効果』 地球の気候変動の主役は太陽
1920年代にセルビアの地球物理学者ミルティン・ミランコビッチは、10万年周期の地球の公転軌道の離心率の周期的変化、4万1000年周期の自転軸の傾きの周期的変化、1万8000年から2万3000年周期の自転軸の歳差運動という3つの要因により、周期的に日射量が変動することで地球の気候に影響を与えることを発見する。
しかしミランコビッチ・サイクルだけでは気象変動を説明できないので、1997年にデンマークの宇宙物理学者ヘンリク・スペンスマルクが『宇宙空間から飛来する強力な銀河宇宙線(GCR)が地球の雲の形成を誘起している』とする仮説(スペンスマルク効果)を発表する。
太陽から地球に届く地表面積あたりの熱エネルギーの変化幅は地球大気の温暖化の変化幅ほどには大きくなく、極小さい値なのでICPPでは太陽活動の変化と気象変化(温暖化)の相関関係は無いとした。ところが、スペンスマルク効果では太陽磁場は宇宙線が直接地球に降り注がれる量を減らし、→地球の雲の量は減少し、→太陽光の反射率が減少した分だけ暖かくなる。
スペンスマルク効果では銀河宇宙線は太陽磁場の強さで決まるので、太陽黒点の増減が地球大気の温度変化に直接的に大きく影響していたとの今までの観測結果とピッタリ一致していた。(ミランコビッチ・サイクルは太陽と地球の位置関係に、スペンスマルク効果は太陽活動自体との違いはあるが何れも気候変動の主役は地球ではなくて太陽だった)
■これから何が起こるのか
『人類と気候の10万年』過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか 中川 毅 (著)2017/2/15
人類は、たいへんな時代を生きてきた! 驚きの地球気候史
福井県にある風光明媚な三方五湖のひとつ、水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その水月湖の年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。
人類は誕生してから20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのだった。過去の精密な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめなおします。
「年縞」とは?
年縞とは、堆積物が地層のように積み重なり縞模様を成しているもので、樹木の年輪に相当します。2012年、福井県にある風光明媚は三方五湖のひとつ「水月湖」の年縞が、世界の年代測定の基準=「標準時計」になった。
通常の湖は土砂が堆積して浅くなるが、太平洋プレートがユーラシアプレートに沈み込もうとする力で三方五湖では年1oの沈降を続け、対して水月湖に1年に堆積する「年縞」は0.7mmなのでいつまで経っても浅くならない。
水月湖には、厚さにして45m、時間にして7万年分もの年縞が、乱されることなく静かにたまっている。年縞のない時代も含めれば、15万年もの長い歴史が水月湖の土に記録されている奇跡の湖なのです。
■過ぎ去った「過去」は調べれば分かる
『正確な未来は誰にも分からない。ところが、過ぎ去った「過去」は調べれば分かる』
注、
正しく『これから何が起こるのか』を予測する最良の方法とは、『過去に何が起きたのか』を知ることだった。
46億年の地球の歴史の中で見れば6000年前の温暖期に続く、最近の300万年は寒冷化が進行していて直近の80万年は寒冷な氷期で寒暖の差が大きく変動する激動期である。
現在は1万1600年前に第4氷期が終わり比較的暖かい穏やかな間氷期。気候は周期的に変動しているのですから、これから『何が起きるのか』は明らかであろう。今のような人類に優しい間氷期が永遠に続くことが大前提の『人為的CO2温暖化』など到底有り得ない『夢物語』なのである。
『たぶん、目の前に迫っているらしい次の厳しい氷期(5回目の氷河期の到来)』
20世紀の100年間で地球の気温が0・6度上昇している。この為に1990年代には人為的CO2温暖化説が喧伝されていて現在も続いているので、温暖化説に懐疑的なアメリカのトランプ大統領などは反社会的な『狂人』か救い難い『愚か者』、あるいはもっと過激に『人類の敵』扱いされている。
ところがである。実は1970年代ごろには今とは逆に地球寒冷化説(5回目の氷期の到来)が地球物理学など各種学会の主流意見だった。半世紀前には気象学者を含め誰も『地球温暖化』などとを主張していなかったのである。
その理由が極簡単で今から1万1600年前に厳しい氷期が唐突に終わり現在は比較的暖かい間氷期なのですから温暖化自体は当たり前の出来事である。
地球規模で見れば現在は10万年サイクルで繰り返す氷河期の真っ最中であり、今までの3回の間氷期(比較的温暖な期間)は長くても数千年しか続いていない。
現生人類(ホモサピエンス)が生きていたのは大部分が厳しい気候変動の激動期であり、(例外的に長い)1万年以上も続く今の間氷期(温暖化)が突然終わって、地球がいつ次の氷期に突入しても少しも不思議ではないのである。
(注、現在の温暖期(間氷期)は例外的に長く続いていて、特に最近の8000年は今までの環境変化の周期から見れば異常そのもの。
4回目の現在だけ『間氷期』が異様に長いが、その原因としてヨーロッパでの大規模な森林伐採や東アジアでのモンスーン地帯での水田耕作などの人類の生産活動の温暖化によって次の氷期を遅らせているとの学者の仮説もある)
松浦晋也 @ShinyaMatsuuraさんがリツイート
tetsu‏ @metatetsu
『昔はこんなに暑くなかった』という話がバズっている今、この本を推したい。地層から数万年単位の気候変動を調べる"古気候学"の第一人者が執筆した本で、序章では最近数十年の気温の変化についても触れており、平均気温データの意味から説明するわかりやすい解説
17:43 - 2018年7月16日
『人類と気候の10万年  過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか』
1962年生まれの松浦晋也はノンフィクション作家(宇宙作家クラブ会員)、ジャーナリストだが、今までは最も過激な人為的CO2温暖化説信者である大阪大学の菊池 誠(9・11懐疑説バッシングを続ける一方で反原発のバッシングを行ったので、エアー御用学者の筆頭に挙げられている)を盛んにリツイートしていたのである。(ただし、松浦本人は胡散臭い『温暖化』仮説については旗幟を鮮明にすることはなく、何も言及しない)
数千年から数万年。あるいは100万年単位で『過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか』を考察する、この『人類と気候の10万年』ですが、1行も今のIPCCやマスコミの100年単位の人為的CO2温暖化説が間違いだとは言っていない。まさに、『読めば分かる』内容なのです。
(そもそも有識者でなくとも真面目な中学生なら最低でも数千年前の縄文時代が今よりももっと温暖だった程度は知っている。菊池誠らの人為的CO2温暖化説ですが、今までの人類が積み重ねてきた知見や常識、世の中とか地球の歴史をなめている。あまりにも科学を愚弄する不真面目な態度が腹立たしい限りである)
4月27日の板門店での南北朝鮮首脳会談に続く6月12日のシンガポールの米朝会談。7月16日のプーチンとトランプのヘルシンキ会談で不可逆的に歴史の歯車が大きく動いたのでしょう。(英仏など原子力産業を温存する勢力が仕組んだ温暖化説ですが、これは現在の不完全な第二次世界大戦レジームを温存したい軍産複合体とかエスタブリッシュメント、リベラルマスコミなどの『既得権益』と関係していると思われる)

逝きし世の面影
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/be436919427521fdf5cab098a2920121




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水月湖の年縞は、以前よりアメリカのサイエンス誌に掲載されるなど世界中から脚光を浴びていることは周知のとおりです。この水月湖の湖底には、7万年の歳月をかけて積み重なった縞模様が約45mにわたって堆積しています。これは世界でも数例しかない大変めずらしい自然の遺産で、いくつもの偶然が重なって存在していることから、NHKの特集番組では“奇跡の地層”と呼ばれていました。
水月湖の底には、さまざまなものが降り積もります。春から秋にかけてはプランクトンの死骸など有機物を多く含み暗い色に、晩秋から冬にかけては黄砂などで明るい色になります。そうした黒い部分と白い部分を合わせた地層が1年分にあたり、1ミリほどの厚さになります。年々降り積もった堆積物が何層にもなって縞(しま)模様を描く。これが“年縞”と呼ばれる地層であり、水月湖「年縞」は、時間的な長さや地層の品質の点で他の追随を許さない、世界が注目するお宝なのです。
水月湖には流入する川がなく、湖底に酸素が行き渡らないことから生物も少なく湖底をかき乱すものがないこと、さらに偶然にも定期的に地盤沈下が起こり、湖が長い年月をかけて土砂などで埋まらないといった偶然、奇跡の産物が「年縞」であり、その正確性から、今や“世界の歴史の物差し”として、考古学や科学の分野で、新たな真実が明らかになろうとしています。
年縞には、それぞれの年代の花粉などとともに、三方五湖で採取された世界最古1万2千年前の麻の種子も含まれています。
私のライフワークともいえる麻について、10月に麻の栽培を行っている鳥取県智頭町を視察しました。智頭町では、町のバックアップにより、ある企業がとちぎしろという無毒化した品種を120a栽培していました。 三方五湖周辺で縄文人が麻を栽培し暮らしていた情景に思いを寄せ、太古より我々の祖先が残してくれた麻という財産、そして日本人が営んできた暮らしを蘇らせるために、活動してまいりたいと思います。

中井レイコ
http://www.nakaireiko-fukui.jp/report/archives/29








天体運動と気候サイクル
書庫宇宙+宇宙グッズ
カテゴリその他自然科学
2019/8/21(水) 午前 4:14
ホーム > ㈠地球と生命 > E新生代
■温暖化や寒冷化はなぜ繰り返すのか?
中生代以来の過去数億年という範囲で考えると、人類が誕生した700万年前から現在までは最も厳しい寒冷化が進行している時代なのです。
寒冷化が進んだ新生代の中で、特に過去40万年間に着目してみましょう。グラフは、南極の過去40万年間の気温を現在の気温と比較したものです。(これはアル・ゴアの「不都合な真実」でも使われた有名なグラフです。)
激しい変動を繰り返しながらも、「寒冷な時期(下)」と「温暖な時期(上)」、つまり
「氷河期」と「間氷期」がほぼ10万年サイクルで4回繰り返されていたことがわかります。
このグラフを見て考えさせられることは、人類は何十万年もの間、私たちが経験した事もないような激変する気候に耐えながら、原人→旧人→新人と進化を遂げ、他の人類はすべて絶滅する中、結局ホモ・サピエンス1種類だけが、厳しい環境を克服して、今日まで生き延びることができたということです。
そして同時に気づく事は、1万年前から現在まで(グラフの右端の5mmぐらい)は気候が極めて安定して、好適な温暖・湿潤レベルが長く継続しているということです。過去40万年間を眺めてみると、この最近1万年間がかなり例外的だということが分かります。この1万年間は大規模な気候変動のないラッキーな時代だったと言えるかもしれません。(逆に言えば、常に寒冷化の危機にさらされているという見方もできます。)
このラッキーな1万年と、人類が「農耕革命」を皮切りに飛躍した1万年が、まさに一致しているのは、偶然なのかでしょうか?必然なのでしょうか?1万年も安定で温暖だったからこそ、現代文明までの発展が継続可能だったのかもしれません。
それにしても、なぜ寒冷化・温暖化に「サイクル」が存在するのでしょうか? それは「太陽から地球への日射量の変動」でほぼ説明されます。
日射量は「地球の3つの軌道要素」によって変動します。軌道要素の1つは「歳差」です。歳差運動とは、地球の自転軸が “すりこぎ棒”のように、あるいはコマの軸のように揺らぐ運動です。ほぼ2万年の周期でコマの軸は一回りしています。コマの軸がどっちを向いているかで、1月から12月までの間で、いつが夏でいつが冬なのかが(南半球は逆)が決まります。
軌道要素の2つ目は「地軸の傾き」です。
現在の地球は公転面に対して地軸が平均23.7度傾いていますが、これがほぼ4万年の周期で約22度から24.5度の間を変動しています。この変動は季節性を強調して、夏をより暑く、冬をより寒くする役割を果たします。
3つ目が「離心率」の変動です。地球が太陽のまわりを公転する軌道の形は真円と楕円の間を10万年周期で変動しています。公転軌道がより楕円に歪んだ時に、地球が最も太陽から離れた時が北半球の夏なら、北半球の夏は南半球の夏よりもより冷夏になり、北半球で夏に雪が溶けずに氷河がヨーロッパやカナダを覆うようになるということも起こりえます。これら3要素が重なり合いグラフのような気候変動パターンが生まれます。3要素がすべて寒冷化の方向で重なると、それが氷期の始まる原因になりうるのです。

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■2億年前以前,パンゲア超大陸時代
2億年前までは世界中の大陸は1つに集合していました。パンゲア超大陸といいます。(「超大陸の誕生」参照)
次に1億8000万年前頃になると、「北米+ユーラシア」と「南米+アフリカ+インド+豪州+南極(これをゴンドワナ大陸と呼ぶ)」の2大陸に分裂します。さらにゴンドワナ大陸は「南米+アフリカ」と「インド+豪州+南極」に分裂します。後者は1億4000万年前頃になると「インド+マダガスカル島」と「豪州+南極」に分裂します。
さらに8000万年前になると「インド」と「マダガスカル島」に分裂し、インドはユーラシア大陸に向けて北北東に年間20cmの速度で急速に北上を開始しました。
■5,500万年前の大温暖化時代:何が起こったのか?
恐竜が絶滅したのは白亜紀末期6,500万年前。その1,000万年後。新生代に入って最初の大温暖化が起きました。まず海洋に劇的な変動が起こりました。1万年足らずのうちに、南極海の水温が10度も上昇したことが分かっています。
さらに北極では2004年に面白いことが分かっています。北極海の海底の地層を430 m掘削して過去の環境を調べた結果、5,500万年前の北極の海面温度は23度で沖縄のような亜熱帯気候だったことが判明。その後約4,500万年前になって、ようやく北極が氷に覆われるようになり、徐々に氷が拡大して現在に至ったのです。そもそも、なぜ5,500万年前に海水温度が上昇したかは未だに不明ですが、当時の大規模で突発的な海底火山活動が引き金になった可能性が大きいと言われています。この5500万年前の温暖化の影響で、多くの海洋生物が大打撃を受け、とくにプランクトン類にいたっては,約半分が絶滅したといわれています。また同時にそれにかわる新種の発生が50%以上もあったようです。
■5,500万年前,生物の絶滅と進化
メタンハイドレート仮説
海水温度が上がることによって、海底下に凍結して蓄積されていたメタンガスの層(メタンハイドレート)が一気に海洋中に溶け出し大気中にも放出され、これが地球温暖化を促したという説があります。そうです。メタンは第2の温暖化ガスなのです。5,500万年前の温暖化を加速させたのは、このメタンの放出だったのではないかと考えられています。
※ 現在の地球でも海底下には膨大な量の凍結メタンの層が存在します。(詳しくは次回)
寒冷化の一途をたどる過去1億年の間に、2回の大温暖化時代がありました。5,500万年前の温暖化時代は急激な海水温の上昇と海洋生物の絶滅が特徴です。温暖化の引き金を引いたのは海底火山活動、そして海底からのメタンガスの異常放出が温暖化を加速させたと考えられています。
北極海沿岸はこの温暖化で温帯林が茂り、ワニがはい回っていました。裸子植物が衰退し、現在のような被子植物全盛の時代へ移行したのもこの頃です。地球上にブナの原生林が初めて出現したのはこの時代、5,000万年前です。また原始哺乳類が台頭し、霊長類の祖先が大きく進化したのもこの頃です。
テイヤールディナというこの霊長類は5,500万年前に登場しました。我々のご先祖様です。現在のメガネザルに近い霊長類です。6,500万年前頃はネズミっぽいタイプだった原始霊長類が、ようやくサルっぽいタイプに進化したのが5,500万年前です。
大温暖化時代の到来によって、多くの海洋生物が絶滅する一方、新たな動植物の進化を促し、現代型の動植物が大きく躍進した時代と言えるでしょう。
■3,500万年前,季節風の誕生
「北米+ユーラシア」と「南米+アフリカ+インド+豪州+南極(これをゴンドワナ大陸と呼ぶ)」の2大陸に分裂したゴンドワナ大陸はさらに分裂します。8000万年前になると「インド」と「マダガスカル島」に分裂し、インドはユーラシア大陸に向けて北北東に年間20cmの速度で急速に北上を開始しました。
そしてついにインドがアジアに衝突したのは3,500万年前です。衝突によってヒマラヤ山脈とチベット高原が十分な高度まで隆起して、チベットとインド洋の間で季節風が吹き始めるのが1,000万年前です。
そして夏は大陸に低気圧、冬はシベリア高気圧が発達するようになり、本格的にモンスーンが成立するのが700万年前です。このころから南アジアや東南アジアでは夏に南西の湿った風で雨が降り、現在の西アジア乾燥気候と東アジアの湿潤気候コントラストができたのがこの時期です。
■1万年前の寒冷化
農耕革命が起こった引き金とされている1万年前の寒冷化は1万5千年前頃に最終氷河期が終わって、温暖化がある程度進んだところで突然起こりました。正確には12,900〜11,500年前に起こった、突然かつ急激な寒冷化です。
この寒冷化は3要素、つまり「太陽からの日射量の変動」では説明できないのです。原因は、海流循環の変動でした。
最も最近の氷河期を「最終氷期」と言います。その期間はおよそ7万年前から1万5千年前です。2つめのグラフは過去15万年間(横軸の単位が1000年)の南極の氷の量を表したもので、下側が氷の量が多く(High)、上側が氷の量が少なく(Low)なっています。
7万年前から1万5千年前は南極の氷の量が多い氷河期で、1万5千年前以降は温暖化が進み、南極の氷がどんどん溶けたことが分かります。
1万5千年前以降、順調に温暖化傾向に向かうはずの地球でしたが、実際は12,900年前から11,500年前に急激な寒冷化が起こり、氷期に逆戻りしたことがグリーンランドの氷の分析などから分かっています。
この時期はグリーンランドで現在よりも15℃寒冷で、イギリスでは年平均気温がおよそ−5℃に低下したと言われています。北半球の高緯度で起こった、この「寒の戻り」の不思議な点は、この時期南極の氷がどんどん溶けているのに寒冷化が起こった事です。
この急激な寒冷化は、日射量の変化などでは説明できません。この原因は以下のように説明されています。
海流は世界の海洋を循環し、赤道地方の熱を暖流によって温帯地方に運んだりします。北ヨーロッパの冬が、その緯度のわりに穏やかなのはメキシコ湾流のおかげです。
海流は、塩分が少なく暖かい水が表面を流れ(オレンジ色の流れ)、塩分が多く高緯度で冷やされた水は重いので沈んで海の底を流れます(青色の流れ)。このため上の図のようなベルトコンベアのような循環をして、いわば海の血行を良くしています。このベルトコンベアがストップすると大変なことが起きるのです。世界中の海が淀み、赤道からの暖流がストップするのです。
1万5千年頃に氷河期が終わり、温暖化によって徐々に溶け始めた北アメリカの氷床は現在の五大湖よりも巨大な湖を造り、それが決壊し北大西洋に流出するようになりました。この膨大な量の淡水は、海水より軽いので北大西洋の表層に広がって、メキシコ湾流の北上を妨げ、そしてベルトコンベアの循環を停滞させました。この結果、ヨーロッパは寒冷化し、世界的に影響が及んだのです。
温暖化や寒冷化の原因はまだよくわかっていません。このような思いも寄らぬ原因で、海洋循環が停滞し、暖流が途絶え、温暖化の過程で急激に寒冷化することがあるのです。この寒冷化から復帰するのに1000年以上かかりました。
■急激な寒冷化と農耕の開始
この1万年前の寒冷化は、西アジアの農耕開始と関係していると考えられています。
急激な寒冷化と乾燥化によって、狩猟採集によって十分な食料確保ができなくなってしまい、この食糧危機を克服するため、野生植物を栽培化すると同時に野生動物を飼育化して、
食料の生産と確保、つまり農耕を開始したのだろうと考えられています。(農業革命
■1000年前,アジアモンスーンの誕生
広いアジア。西と東では随分と様子が違いますよね。東西で大きく異なるのは湿度です。西アジアは乾燥アジアともいいます。一方、南・東南・東アジアはモンスーンアジアまたは湿潤アジアといいます。湿度が違えば植生も異なり、そして農業も異なります。乾燥に強い麦の原産地は西アジアで、湿潤気候に向いているイネはモンスーンアジアが原産地です。
1万年前以降、東西のアジアでほぼ同時に麦作文明(メソポタミア文明)と稲作文明(長江文明)が発達したわけです。
モンスーンとは?
そもそも、なぜ同じアジアで同じような緯度なのに気候が異なるのでしょうか?それはモンスーンによって湿った季節風が吹くかどうかが影響しています。
※モンスーンとは季節によって風が吹く向きが変わることをいいます。
大陸は暖まりやすく冷えやすいが、海洋は暖まりにくく冷えにくい。そのため夏には大陸の空気の方が暖かくなり上昇気流を生じそれを補うために海洋から大陸へ湿った温暖な季節風が吹きます。逆に冬には海洋の方が暖かくなるので、大陸から海洋へ季節風が吹きます。大陸の標高が高い程、このモンスーンの効果は大きくなります。
アジアモンスーン気候を成立させているのはヒマラヤ山脈です。この山脈がシベリア内陸の乾燥冷気とインド洋の湿潤暖気の交流を妨げている事がモンスーン気候の成立要因になっているのです。
夏は大陸に低気圧、インド洋に高気圧が発達しますが、北半球の場合、インド洋の高気圧から時計回りに風が吹き出し、大陸の低気圧へ時計回りに風が吹き込みます。このため南アジアや東南アジアでは夏に南西の湿った風が卓越し、雨が降ります。西アジアや地中海沿岸ではこのような季節風が吹くことは無く、夏は乾燥します。この差が、西アジア(乾燥気候)と東アジア(湿潤気候)の差を生んでいるわけです。

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投稿日:2019/10/26
アマゾンと人類の未来はあと2年で決まる
再びアマゾン森林火災の問題。報道はほとんどなくなったが森林火災がなくなったのではない。続いている。それどころか法定アマゾン地域を越えて、ブラジル中央部の高原サバンナ地域であるセラード、ボリビアからアルゼンチンに続くグラン・チャコの森へと燃え広がっている。
この状況が続いたらあと2年、たった2年(!)でアマゾンはもう取り戻せないところまで森林破壊が進むという(1)。降雨量が激減して、森林は維持できなくなる。森林が守っていた土壌が失われる。そしてそれが守っていた生命が失われる。その結果、アマゾンは気温が最悪5.5度上昇し、人も多くの生物も住めない地域に変わる。影響はアマゾンだけに留まらない。世界でも気温は2.5度という許容範囲を超える上昇をしてしまうという予測がある(2)。もう世界は限度を超える。スーパー台風が来るのが日常になる。食料生産は絶望的な状況に追い込まれるだろう。人類は生存危機に直面する。世界はこのシナリオをなんとか変えようとし始めた。ただし、ブラジル政府と日本政府を除いて。
アマゾン破壊をしているのは地元の小規模農家ではないことは何度も書いてきた。アマゾンのような地理的に隔絶したところで畜産をやって金を儲けられるのは海外に肉を売る経路を持っている企業家的農家だけだ。自給自足的な農家にとってそのような巨大牧場は彼らの存在を脅かすものでしかない。にも関わらずメディアは小規模家族農家の野焼きがアマゾン破壊の原因だと情報を捏造する。しかし、実際に明らかになったのは大規模地主や企業家たちが「火事の日」を設定して組織的にアマゾン森林を燃やしてきた実態だった(3)。警察の捜査でその実態が明らかにされつつある。
ブラジルではアマゾン森林を守る活動をしてきた人が何人も殺されている。そして殺す脅迫を受けている人の数は数え切れない。彼らを殺すのはこの森林を開発したい大規模地主やそれに連なる企業家たちだが、彼らが逮捕されることはまずない。殺害の下手人は貧困状態にある殺し屋でわずか50ドルほどの金額で殺害を引き受けるケースがほとんど。捕まるとしても命じたものではなく、この下手人だけだ。大地主や企業家は逮捕されることはない。そして彼らから利益を得る商社は責任を問われることもない。でも、脅迫にも負けずにアマゾン森林を守ろうとする運動は続いている(4)。しかし、その森林を破壊する資金が止まらなければいくらでも破壊は進んでしまう。その資金の流れを止めなければならない。先住民族を先頭にアマゾンを守るためにヨーロッパ諸国にブラジル政府のアマゾン破壊を止めるキャンペーンが行われ、ブラジルへの資金援助、経済協定の署名停止などが得られている。
そんな中、日本政府はブラジル政府とさらなる農業開発に向けた協議を行い、ブラジル政府の支援姿勢を変えない。天皇即位に際して、ブラジルのボルソナロ大統領が来日し、このような趣旨の発言をしている(5)。「アマゾンは開かれている。開発する権利を手放しはしない。自由貿易協定を活用してアマゾンを開発する。日本の投資家たちは労働者党政権の時に資産を失ったが、われわれの政権はその信頼を取り戻すことを約束する」
このブラジル極右政権とそれに群がる日本資本と日本政府(こちらも極右)が人類のまともな生存可能性を壊してしまうのかもしれない。あと2年の間にどちらの政権も変えて、方向を変えなければ本当にわたしたちに未来はない。
この問題に関するドキュメンタリー映画が作られている。予告編を見るだけでもどんな問題が存在しているのか、実感してもらえると思う。ぜひご覧いただきたい(6)。
(1) Amazon rainforest ‘close to irreversible tipping point’
(2) THE WORLD WITHOUT THE AMAZON
(3) Fazendeiros e empresários organizaram ‘dia do fogo’, apontam investigações
(4) Indigenous leaders from all over Brazil support the European Advocacy Tour Indigenous Blood
(5) ‘A Amazônia tem que ser explorada, não abro mão disso’, afirma Bolsonaro em Tóquio
(6) Takeout The documentary

印鑰 智哉のブログ
http://blog.rederio.jp/?p=4687




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