2019年11月09日

ボストロム教授: シングルトン仮説

Big Think: シングルトン仮説
人類の未来を予測する「シングルトン仮説」を有名哲学者が提唱! 世界政府、AI、独裁…決定付けられた世界の行く末に唖然
2019.10.30
人類の未来を予測する「シングルトン仮説」なるものを有名哲学者が提唱している。
知的情報サイト「Big Think」(10月23日付)を参考に、ご紹介しよう。
シングルトンとは日本語で単集合と訳されることもある数学用語である。英オックスフォードで教鞭を執る、スウェーデン出身の哲学者ニック・ボストロム教授が提唱する「シングルトン仮説」の概略はおよそ次のようなものだ。
地球上の知的生命体は歴史のある時点で“シングルトン”を形成するという。これは、世界政府、超知的な機械(AI)、独裁といった様々な可能性があるが、いずれにしろ、何らかの形を取って、シングルトンは形成される。
ボストロム氏は、人間は小さな狩猟集団から、都市を形成し、国家を作り出し、今では多国籍企業や国連まであると指摘し、これが単一のシングルトンを形成する方向に向かうと主張している。特に技術の進歩、たとえば、監視技術、コミュニケーション技術、マインドコントロール技術、分子ナノ技術、人工知能研究などがシングルトンを生み出す原動力になるという。
シングルトンには望ましくない側面、たとえば、個人の自由の制限などが考えられるが、いずれにせよ、世界が複雑性を増す中、国家間の協力がどんどん難しくなっていくため、シングルトンのような単一政府が求められるようになるという。他にも壊滅的な自然災害や戦争が引き金となってシングルトンが生まれる可能性もあるという。たとえば、国連は第二次世界大戦の副産物であるとボストロム教授は指摘している。
とはいえ、近年見られるナショナリズム、移民排斥、関税戦争などは、グローバリゼーションや世界の人々の統一を妨げ、後退させているようだ。これについて、ボストロム教授は、「変化は10年単位、数十年単位では起こらない」と語っている。
「地球文明の長期的な命運の問題に対して、年単位(10年単位)の政治的揺らぎの中では十分な証拠を見つけることはできません。とはいえ、世界が断片化して、一方向化していく現状は少々悲しいものです」
「私は、人々が冷戦がいかに最悪の状況だったか忘れていないか、そして間違った教訓を学んでいないか恐れています。“俺たちは生き延びた。だから、そんなに悪くはなかった”と。これは私に言わせてみれば、ロシアンルーレットで生き残って“そんなに悪くなかった。もう一回やろう”と言っているようなものです」(ボストロム教授)
世界がそのような最悪の状況にいつ陥るかも分からない。第三次世界大戦や核戦争の脅威は常に無視できないのだ。そうした最悪の状況を回避するため、必然的にシングルトンが求められる世の中になっていくのかもしれない。
参考:「Big Think」、ほか

TOCANA
https://tocana.jp/2019/10/post_120875_entry.html

posted by datasea at 20:18| Comment(0) | // 科学者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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