2019年10月07日

「夢の民」セノイ族〜夢をコントロールして現実に生かす

「夢の民」セノイ族〜夢をコントロールして現実に生かす
■夢と意識的に付き合う
「ジキル博士とハイド氏」で有名な作家スティーブンソンは夢を意識的にコントロールして創作活動のヒントを得ていたという。
このように夢と意識的に付き合うという行為はずっと昔からあった。どちらかというと現代的生活をしている民族よりも,昔の生活習慣や伝統を守り続けているような民族の間で夢は重要視されているようである。
アメリカ・インディアンのチペア族は物心つくかつかない頃から昨夜に見た夢を絶対に忘れないように仕込まれる。親たちも子供の夢が中断されたりしないように神経を配るのである。彼らは夢見で重要な知識を授けてもらえるという。だからその能力を身につけていることは一生を左右する重要な訓練なのである。
「夢の民」として有名なのがマレー半島のセノイ族である。彼らは未開の生活をしているが夢見の技術はかなり洗練されたものを持っているという。チペア族は耳から知恵を授かるという一歩通行の関係であったが,セノイ族の人々は夢を自分でコントロールする。悪い夢を見てもそれを良い方向に軌道修正するという極めて能動的な夢見テクニックである 。
幸いなことにステュワートという文化人類学者はこのセノイ族に興味を持ち調査したので,彼らの生活の一環をうかがい知ることができる 。
■夢を生かすセノイ族
日本の朝は一昔前までは家族揃ってご飯と味噌汁と相場が決まっていた。今は食べるものはパンあり,ご飯あり,食べない場合もある。出掛けるのだってバラバラだったりする。
セノイ族の朝は昨夜の夢報告で始まる 。夢を族全員で話し合うのである。 若い者は年長者の的確な分析とアドバイスを受けて徐々に夢見の力を上達させていくわけである。 夢見テクニックは二つ。
夢の解釈と夢の表現
である。
夢の解釈は心理学の分野で馴染み深い夢判断である。 夢から心理を分析するのである。まずこの夢解釈を的確に身につけることが基本である。これができないとどう対処すべきか判断を誤ってしまう。夢表現が一緒の共同的興奮状態を作り出すといった能力らしい。
例えばポーターを頼まれたセノイ族の男達が荷物があまりに重くて辛いので,夢見で軽くなる方法をみた。単なる歌と簡単な踊りであったが,それを皆でするとその前までいかにも苦しそうだった彼らが,本当に軽々と歩き出したという。これは一種の共同恍惚状態の良い例と言える。それぞれが100%信じていればこのような共同幻想はいとも簡単に行える 。
セノイ族の典型的な 夢見のケースを紹介しよう。 ある日族の一家の息子は,友達が虎に待ち伏せされて襲われるという夢を見た。
父親に夢のことを話してすぐ知らせるべきかと尋ねると父親は
「その前に夢の風景がどこで,時間がいつ頃かをはっきりさせて,友達がどうしたら殺されずに済むかをよく考えていてから報告しなさい」
というアドバイスを授けた。息子はそれを自分考えてから報告しにいき,友達の家に行って感謝された。
これは予知夢の一種であろうか?しかし危険を回避する方法まで分かるとしたら結局その夢で見た危険は実際には生じていないのだから予知とは言えないのではないかという考え方もできるが 。。しかしそれでは説明できないような不思議な一致を見るケースもあるのである。
セノイ族の成人の条件は夢判断が的確にできるか否かである。特に家長の男は絶対に力を身につけていなければならない。夢見が一人前でないと一生家庭が持てないことになる。
一族には称号は「トート」の一つしかない。
これはもちろん夢見の能力が特に高い者に与えられる名誉ある称号である。部族全体の運営はトートたちの集団である「ハクラス」によって行われている。選りすぐりの腕の持ち主ということになるわけである。
不思議なことにセノイ族では内紛が一切おきたことがないという。また周辺地域に住む過激で凶暴な性格を持つ種族も何故か彼らだけは おそわない。
これもまた夢見のおかげだとセノイ族の人たちは皆当たり前のように思っている。文化的生活をしている我々よりも彼らはずっと豊かな生活をしているのかもしれない
ー謎の超古代史,トライラテラル研究会,廣済堂文庫,

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posted by datasea at 01:26| Comment(0) | ◯ 夢日記2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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