2019年02月24日

天体情報,なぜ2月は28日しかないのか

こよみ
〜 なぜ2月は28日しかないのか 〜
こよみ(平成14年2月)
今回は暦の話をしよう。
現在使われている暦はグレゴリオ暦であるが,その起源は古代ローマに遡る。
古代ローマで最初に暦が作られたのは紀元前8世紀のことで,ローマを建国したロムルスが作ったと言われるロムルス暦である。
ロムルス暦は一年が304日しかなく,月の数も10月までしかない。
それぞれの月の日数は31日ある月が4つ,30日ある月が6つである。
1月をマルティウスと言い,
10月をデケンベルと言った。
そして寒さが厳しく,冬ごもりをする期間を日付のない日々とした。 
しかしこれでは不都合なので,ローマニ代目の王ヌマはヌマ暦を制定し,10月の後に
11月ヤヌアリウス,
12月フェブルアリウス
を加えた。
これによって一年が12ヶ月となり,ロムルス暦の30日の月は全て29日とし,31日の月はそのままとした。
新たに設けた11月と12月はそれぞれ29日と28日と定め,こうして
一年が355日からなるヌマ暦
ができた。
この355日は月の満ち欠けの周期である29.5日を12倍した数である354日に1日を足した数になる。
ローマでは奇数を尊び,偶数を嫌ったため,354日に1日を足して,奇数である355日を一年の日数としたのである。
このようにして一年は354日から304日を引いた数,つまり51日増えたことになる。
またロムルス暦で六つあった30日の月が,ヌマ暦では29日となったので,
51日に6日足した数57日
が新たにできた月に割り当てられることになった。
そしてヤヌアリウスを29日とし,フェブルアリウスは配給が最も少ない28日となった。
ところがヤヌアリウスという月はローマの門神ヤヌスに由来し,ヤヌスはまた「はじめ」を司る神でもあった。
そこでヤヌアリウスを年初の月,つまり1月にすることにした。
これによってマルティウスは3月になり,以下二ヶ月ずつ繰り下がって,デケンベルは12月となったのである。
これをローマ五代目の王にちなんでタルキニウス暦と言う。
現在のグレゴリオ暦でも,10月を意味する英語のオクトーバーはもともとロムルス,ヌマ暦の8番目の月オクトーベルに由来する。
オクトとは「8」を意味するラテン語である。
オクトーバーがその意味からずれる10月になったのは,こういったタルキニウス暦の改正による。
同様にセプテンバーが「7」を意味するのに対して9月,
ノウヴェンバーが「9」を意味するのに対して11月,
ディッセンバーが「10」を意味するのに対して12月となっているわけである。
タルキニウス暦のもう一つの改正は閏月の導入である。
地球が太陽の周りを一周するのが約365.25日である。
ヌマ暦では月の運行に従って作った太陰暦であったため,この暦では次第に暦日と季節の移り変わりが合わなくなったのである。
そこでタルキニウス暦では二年毎に22日と23日からなる閏月を交互に設け,季節との調和を図った。
これによりタルキニウス暦の一年は平均して366.25日となった。
その後ユリウス・カエサルがエジプトに遠征した際にシリウスが夜明け前に地平線に上に見える日にちから暦を決めるシリウス暦を知り,
一年が365.25日からなる太陽暦を制定した。
これがユリウス暦である。
ユリウス暦は平年が365日で,4年毎に閏日を設け366日とした。
ユリウス暦は奇数月を31日,偶数月を30日に配当した。
ただし,2月は計算の都合上平年を29日とし,4年毎に1日の閏月を配当することになった。
またカエサルは自らの功績を後世に残すために,自分の誕生月である7月をユリウスと改名してした。
紀元前46年のことである。
またその後カエサルの養子アウグストゥスは父にあやかって自分の誕生月である8月をアウグストゥスに改名した。
更に彼は皇帝である自分の月が30日と奇数月より少ないのを不満とし,8月に31日を配当してしまった。
その分2月は一日削られ28日になってしまったのである。
こうなると7,8,9月と31日の月,つまり大の月が続くことになるので,
9月を30日の小の月,
10月は31日の大の月,
11月を小,
12月を大と改めることとなった。
現在の小の月の配当の語路合せ「二四六九士(にしむくさむらい)」という言葉のもとはアウグスツゥスの改暦にあったのである。 
(向井千秋記念子ども科学館 天文担当 栗田和実) 

麦星の部屋
http://www.geocities.jp/whhxj855/koyomi.htm



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