2010年11月08日

レイモンド・ホイーラーの歴史サイクル



レイモンド・ホイーラーの歴史サイクル
このような中国の動きと変化を文明史的なサイクルから見ると、これからの歴史の道程がある程度見えて来る。
すでにメルマガでも若干紹介したが、ホイーラーサイクルという非常に興味深い文明史的なサイクル理論が存在する。
ホイーラーサイクルは、カンザス大学の心理学部学部長であったレイモンド・ホイーラー博士が1930年代にまとめた気候変動理論である。ホイーラー博士は、気候変動にかかわる100年単位のサイクルを発見し、注目を集めた。
さらに気候変動のサイクルと歴史の変動がシンクロしていることを発見した。
ホイーラーサイクルの気候変動に関する部分は、別の機会に解説するとして、今回はホイーラーが発見した歴史的な変動のサイクルを取り上げたい。
510年周期の世界覇権の転換
気候変動の長期サイクルを研究するうちに、ホイーラーは約510年周期で西欧と東洋で覇権が交代しているのを発見した。覇権の交代のきっかけとなった歴史的な出来事を丹念に調査するうちに、興味深いことを発見した。以下がその図である。
それは、西欧の世界覇権は1450年ころから始まり、約500年続くが、1980年ころには中国が次第に台頭し、それ以降、覇権は中国へと決定的に移行するということであった。ホイーラーはこの論文を1932年ころに発表した。
1932年というと、日本では昭和6年である。満州事変が起こった年だ。中国は混乱しており、中国が世界覇権を取るなどとは思っても見ない時代である。
しかし、現実を見ると興味深いことが分かる。トウショウヘイが政権に返り咲き、改革開放政策が始まったのは1978年からである。そして、1980年には今日の経済発展の中核となる南部に経済特区が建設され、経済の驚異的な成長が始まった。
こうしたことが1980年前後に起こることを、ホイーラーがサイクル理論を発表した1932年の時点では到底予想することは不可能だったはずだ。だとするなら、ホイーラーの510年世界覇権転換説は事実であることになる。
流動化と戦争の危機
このように見て来ると、いまわれわれはまさに文明史的な転換点の真っ只中にいることに気づく。この壮大な変化の過程の中で、われわれの意識も含めた新しい全体性が姿を現して来るのだろうと思う。
もちろん、秩序の本質的な転換の過程では、これまで秩序を維持して来た枠組みが流動化し、その過程で戦争のような突発的な事態が発生する可能性も一番高まるときである。
注視して行かねばならない。

ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ
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posted by datasea at 00:32| Comment(0) | V 歴史分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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