2020年06月29日

[動画][資料] 豪雨ソロキャンプ〜雨天強行ソロキャン/雷呑,Jackpotほか











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InDeepOka: 中東/アフリカでかつて経験したことのないような豪雨と洪水>>イナゴ大群発生>>飢餓と飢饉の危険>>

InDeepOka: 中東でかつて経験したことのないような豪雨と洪水>>イナゴ大群発生>>東アフリカが飢餓と飢饉の危険にさらされている
イナゴの大群の攻撃で,東アフリカのほぼ500万人以上が飢餓と飢饉の危険にさらされている
国連が「聖書にあるような災害」という表現を使うほどのイナゴの大群。その数は以前の「8000倍」に。地球の7000万人以上が食糧への影響を受けるとの警告も
投稿日:2020年6月10日
打つ手なしの状況に突入しつつあるイナゴの大発生
イナゴ(サバクトビバッタ)の大群の発生の状況が 2020年は特別激しいものとなっていることを最初に記事にさせていただきましたのは, 2月の以下のものでした。
疫病と蝗害…聖書的な災いが現実に:狂気的な数千億のイナゴの大発生による被害範囲がアフリカ,中東から中国までの20カ国以上に拡大。国連は6月までにイナゴの数が「現在の500倍に膨れあがる可能性」を警告
In Deep 2020/02/22
この記事のタイトルに 500倍というような数字が出てきますが,これは,2月に,国連食糧農業機関(FAO)が,「 6月までに 500倍になる」と述べたことに由来していますが,このたび,国際的な人道支援団体「国際救済委員会」が,
「イナゴの登場時と比較して,8000倍の数になると予測される」
と発表していました。これがどのくらいの数になるものなのかよくわからないのですが,イナゴの大群は,1.6平方キロメートルに 8000万匹含まれるということですので,100億や 1000億ではきかない数となっていく可能性があります。
この国際救済委員会の推定は,東アフリカに関してのもので,同じように過去最悪のイナゴの発生が続いているインドやパキスタン,イランなどは含まれていないと思われます。
まず最初に,国際救済委員会の発表について報じた英インディペンデントの記事をご紹介します。
イナゴの大群の攻撃で,東アフリカのほぼ500万人以上が飢餓と飢饉の危険にさらされている
Almost five million people at risk of hunger and famine as swarms of locusts ravage East Africa
Independent 2020/06/05
国際救済委員会によると,世界の人口の推定10分の1が,過去70年で最も深刻なイナゴの大群による被害の影響を受ける可能性がある。
国際的な人道支援団体である国際救済委員会(IRC)は,現在,東アフリカなどで起きているイナゴの大発生は,「一つの世代で最悪の規模」となっており,農作物の破壊と,イナゴによる水源の汚染により,東アフリカだけで 500万人近くの人々が飢饉と飢餓の危険にさらされる可能性があると新しい報告で警告している。
イナゴの大群は,昨年6月に東アフリカで最初に出現し,すでにイナゴは何世代かを経ている状態となっており,それらのイナゴは,少なくとも 8か国で数十万ヘクタールの作物を食べている。新型コロナウイルスと東アフリカで繰り返される洪水による混乱によって高まっている悲惨な食料状況をさらに悪化させている。
国際救済委員会は,このイナゴの発生は,「過去 70年間で最も深刻」だと述べており,この大発生は,推定で世界の人口の 10分の 1ほどが影響を受ける可能性があると警告している。そして,その中でも 490万人は深刻な食糧危機,あるいは,飢餓に陥る可能性があると述べた。
このイナゴの大発生はソマリアに最も大きな打撃を与えているが,ケニア,エチオピア,ウガンダ,南スーダンも大きな影響を受けている。
国際救済委員会は,今後のイナゴの孵化は,最初の発生時の最大 8000倍の大群を生み出す可能性があることを警告し,その後,イナゴが東アフリカから西アフリカ全体に拡大することを阻止するためと,そして,インド・パキスタン国境に広がるのを防ぐための予防策の増加を要求している。
国際救済委員会の経済回復担当者は次のように述べる。
「サバクトビバッタは,世界で最も危険な移動性生物のひとつです。今回の発生は,過去 70年で最悪の規模となっており,もともと干ばつと洪水が繰り返し起きていた東アフリカの大地に深刻な影響を与える可能性があり,これは,食糧安全保障において,過去に前例のないリスクをもたらしています」
イナゴの群れは,1平方マイル(1.6平方キロメートル) の 3分の 1ほどの面積でも,1日で, 3万5000人分の食糧と同じ量の食物を食べる。そのようなサバクトビバッタは1日約 90マイル (約 150キロメートル)移動する能力を持つ。
干ばつと大規模な洪水からまだ回復していないソマリでは,全土の半分以上が最近のイナゴの大群の襲来の影響を受けている。即時の予防策の介入がなければ,穀物収穫の 50? 70%が失われる可能性があり,国の 350万人がすぐに食糧危機に直面すると予想されている。
また,イナゴの大群は,農作物を食べるだけではなく,水源も汚染する。そして,さらには牧畜用の牧草地も破壊するため,家禽類も生きていくことができなくなってしまうのだ。
担当者は,「最悪なのは,それを制御する能力が東アフリカの国々にないことであり,これまでのところ,外部からのサポートを受けていないのです」と述べる。
ここまでです。
なお,先ほどふれましたインド,パキスタン,イランなどの状況についてですが,報道では「さらに増加している」ことが報じられています。
以下は,6月3日の報道からで,それぞれの国がイナゴの侵入に直面しているという内容です。イランやインドでは,すでに「過去最悪級」となっていますが,それよりも激しいものとなる可能性が指摘されています。
テヘラン,デリー,イスラマバードがイナゴの侵入に直面
Tehran, Delhi and Islamabad face locust invasion
AsiaNews 2020/06/06
イラン,インド,パキスタンの各都市は,すでにコロナウイルスにより地域全体の生活基盤が危機に晒されている中,イナゴの大群の侵入による農作物の被害が懸念されており,イナゴの侵入に対処するための共同戦略計画を策定している。
サバクトビバッタは,世界で最も「破壊的な」回遊性害虫と考えられており,1平方キロメートルの 1つの群れに,最大 8000万匹の個体が含まれている。
FAO(国連食糧農業機関)は,インドとパキスタンの国境における「イナゴのリスクの増大」について述べているが,その間にも,インドでは,サイクロン(アンファン)による壊滅的な影響を受けており,インド政府は,イランとパキスタン政府とイナゴ対策で共同の行動を計画している。
イラン政府は,イラン南東部に侵入したイナゴの大群に対しての空中農薬散布と,殺虫剤マラチオンの供給を含む計画にすでに同意している。
イランでは,これまでのところ,31の州のうち 7つの州で 20万ヘクタール以上の果樹園と農地がイナゴの攻撃を受けたと指摘されている。
イナゴの大発生は,東アフリカと西アジアでは珍しいことではないが,しかし,今年のイナゴの発生は,アフリカでは,過去 70年間で最悪となっており,アフリカ大陸の 23か国が被害を受けている。
世界銀行によると,現時点でのイナゴによる被害額は,合計で 2020年だけで最大 85億ドル(9000億円)に達する可能性がある。
ここまでです。
このイランとインドとパキスタンは人口も多いですし(イラン 8200万人,インド 13億5000万人,パキスタン 2億1000万人),これ以上,影響が広がると,多少厄介なことになるのかもしれません。
このイナゴの影響による最も大きな問題は「食糧」なのですけれど,国連等は,アフリカや南アジアなどへの影響を述べているのですが,では,
というと,それはどうでしょう。
今や新型コロナウイルスのロックダウンなどの影響で,もともと農業大国だった国も,農家そのものが疲弊しています。
そして,ホテルやレストランが閉鎖されている中で,流通されずに廃棄され続けている野菜や動物類が大量に発生しているということも起きています。アメリカの食糧廃棄の状況については,以下の記事の後半で取り上げています。
In Deep 2020/04/29
実際,アメリカでもすでに食糧不安は大きくなっていまして,アメリカの医療政策関連の非営利団体「カイザー財団」の 5月27日のレポートには以下のようにありました。
アメリカ人の 4人に1人(26%)は,2月から現在までに,自分または家族が食事を抜かざるを得なくなったか,あるいは,慈善団体や政府の食糧プログラムに依存したと述べ,そのうちの 14%は食糧がなかったために食事量を減らしたり完全に食事を抜いたと述べている。(KFF)
今後の食糧不安について,国連さえもウェブサイトのニュースリリースで,「聖書的な危機が近づいている」という表現を使っています。
以下は国連のウェブサイトです。
4月27日の国連ニュースより
・UN News
国連世界食糧計画の責任者は,このページで,
「このままでは,毎日 30万人以上が餓死することになる可能性がある」
というようなことを述べています。
国連というのは,ある程度大げさな表現を使うことがよくある団体ですが,それでも,このような死者数についての明言は珍しいです。
しかも,このニュースは 4月のものであり,時期として,「まだ新型コロナウイルスの影響も,イナゴの影響も完全には入れられていない状態」でありまして,どうやら,イナゴの被害がここまで大きくなくても,あるいは新型コロナウイルスの被害がこれほど大きくなくても,
「どのみち飢餓はやってきていた」
というのが,国連などの認識だったようです。
国連は,主にアジアやアフリカなどの国の危機を述べていますが,先ほど取り上げましたように,大農業国であり,最も食糧流通が豊富(だった)アメリカでも,すでに 4人に 1人が食糧不安に苦しんでいます。
こうなりますと,日本を含めた自給率が極めて低い東アジアのいくつかの国が安泰であり続けると考えることには,むしろ違和感を感じます。
日本でも,ホテルやレストランあるいは高級料理店などの本格的な営業再開ができていない現状で,農業や漁業などの生産者の方々もさらに疲弊が続いているような気がします。
それに加えて,日本の当局というのは,「本格的な食糧危機を経験したことのない組織」であるわけで,ここまで生産者を痛めつける政策を続けているということは,本当に国家運営に対しての危機意識がないのだと認識します。
今後いつ頃なのかはわからないですが,ある程度,個人個人で防衛していくしかない局面が,それほど遠くはない時期に訪れる可能性もあります。
聖書では,繰り返し「飢餓で多くの人々が亡くなる」ことについてふれられていますが(「マタイによる福音書」や「ヨハネの黙示録」など),少なくとも過去 2000年間ほどのあいだでは,今が最も「これらの描写に近い」ところに私たちはいると思います。
この地球では,過去にも飢饉や飢餓は何度もありましたけれど,その多くは,ある国やある地域に起こったものであり,今回のように「世界全体が影響を受ける」ような事態は,有史以来起きたことがないように思います。
ついに地球は,黙示録のような時代に突入したということなのかもしれません。

In Deep
https://indeep.jp/











20190500 [バッタ異常発生] 中東:中東では,「異例の大雨」
20190600 [バッタ異常発生] アフリカ:イナゴの大群は2019年6月に東アフリカで最初に出現
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20200200 [バッタ異常発生] 中東:第一波,「過去 70年間で最悪」とされていました
20200200 [バッタ異常発生] 中東:中東と東アフリカ,パキスタンなどで,過去最大級のイナゴ(サバクトビバッタ,Locusts)の大群による被害が発生
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20200211 [バッタ異常発生] 世界:初期制御が不十分だったために,イナゴの個体数は,2020年6月までに現在の規模の500倍に成長する可能性 FAO
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20200310 [バッタ異常発生] 中国:雲南省にはイナゴ対策のために 15トンの殺虫剤と 20機のドローン(無人機)がある
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20200313 [バッタ異常発生] 中国:3つのルートで中国に被害を及ぼす可能性がある 中国共産党林業局
20200313 [バッタ異常発生] 中国:雲南省大理ペー族自治州の森林草原局は管理措置を採用 CCTV
20200313 [バッタ異常発生] 中国:現在,雲南省大理ペー族自治州は,15.5トンの予防/制御薬,162セットの予防/制御機器,460人の専門チーム,20機のドローン
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20200410 [バッタ異常発生] 中東:東アフリカ地域の過去 5年間はこれまで以上に気温が高くなっている他,雨量が非常に増えている
20200420 [バッタ異常発生] 中東:「歴史上最悪のイナゴ被害」となっていくことは間違いない情勢
20200420 [バッタ異常発生] 中東:パキスタンなどで農産品の 40%以上が消失したと報じられていた
20200420 [バッタ異常発生] 中東:国連はイナゴ問題を人道的緊急事態の最高レベルに引き上げた
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20200429 [バッタ異常発生] 中東:すべてのイナゴが体を太陽の方向に向けて準備し,風が吹き始めると,イナゴは風によって運ばれ,風が行くところはどこでも行く
20200429 [バッタ異常発生] 中東:新型コロナウイルスと並ぶもう一つの危機 : イナゴがアフリカで数百万人に生命の危機をもたらす euobserver.com
20200429 [バッタ異常発生] 中東:太陽が昇ると,すぐに大量のイナゴが視界に入ります リディア・リンベ,国連当局者
20200600 [バッタ異常発生] アフリカ:イナゴの大群は,少なくとも 8か国で数十万ヘクタールの作物を食べている
20200600 [バッタ異常発生] アフリカ:イナゴの大群は2019年6月に東アフリカで最初に出現>>何世代かを経ている状態
20200600 [バッタ異常発生] 世界:今後のイナゴの孵化は,最初の発生時の最大 8000倍の大群を生み出す可能性 IRC
20200600 [バッタ異常発生] 世界:初期制御が不十分だったために,イナゴの個体数は,2020年6月までに現在の規模の500倍に成長する可能性 FAO
20200600 [バッタ異常発生] 世界:世界の人口の推定10分の1が,過去70年で最も深刻なイナゴの大群による被害の影響を受ける可能性 IRC
20200603 [バッタ異常発生] アフリカ:東アフリカなどで起きているイナゴの大発生は,「一つの世代で最悪の規模」IRC
20200603 [バッタ異常発生] アフリカ:農作物の破壊と水源の汚染により,東アフリカだけで500万人の人々が飢饉と飢餓の可能性 IRC
20200603 [バッタ異常発生] 中東:イランやインドがイナゴの侵入に直面,すでに「過去最悪級」
20200606 [バッタ異常発生] 中東:イラン,インド,パキスタンの各都市,コロナにより地域全体の生活基盤が危機+イナゴの大群の侵入による農作物の被害
20200606 [バッタ異常発生] 中東:インド,パキスタン,イラン,報道では「さらに増加している」
20200606 [バッタ異常発生] 中東:サバクトビバッタは,世界で最も「破壊的な」回遊性害虫,1km2の1つの群れに,最大8000万匹の個体が含まれている
20200606 [バッタ異常発生] 中東:テヘラン,デリー,イスラマバードがイナゴの侵入に直面 AsiaNews 2020/06/06

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世界中が国家運営を停止させている中,アフリカと中東ではイナゴ被害による食糧危機で「数百万人が死亡する恐れ」を国連が発表。同時に,世界中の生産者たちの食糧の廃棄が拡大している
投稿日:2020年4月29日
ロックダウンとイナゴにより億人規模の餓死者が生じる可能性が
・4月4日,ケニア・サウスホアでの殺虫剤散布。 thenewhumanitarian.org
国連はイナゴ問題を人道的緊急事態の最高レベルに引き上げた
中東と東アフリカ,パキスタンなどで,過去最大級のイナゴ(サバクトビバッタ)の大群による被害が発生していることを最初にお伝えしたのは,2月のことでした。
ちょうど,新型コロナウイルスの感染が,中国から少しずつ他の国へと拡大しつつあった頃ですが,以下の記事では,すでにパキスタンなどで農産品の 40%以上が消失したと報じられていたことなどをご紹介しました。
しかし,この 2月頃には,まさか新型コロナウイルスの根本的な問題がウイルスによる病気の被害ではなく,
「人災による,かつてない食糧危機」
になっていくとは,あまり想像していませんでした。
前回の以下の記事で書きましたけれど,現在進行している食糧危機は,かつて人類が経験したあらゆる食糧危機とはタイプの異なるもので,「食べ物はいくらでもあるのに,人に行き渡らない」という種類のものが含まれるのです。そこにイナゴの被害が重なってくる。
この「人的被害である食糧危機」については,後半でもう少し詳しくご紹介したいと思います。
そして,主要国でも食糧の問題が生じ始めている中で,国連が,現在のイナゴ被害を,
「人道的緊急事態のレベル3という最高度に設定」
したことが報じられていました。
この人道的緊急事態のレベル3というのは,国連によれば,「最悪の事態」であり,レベル3の宣言後90日以内に人道プログラムを実施しなければならないとされています。
ちなみに,新型コロナウイルスのパンデミックも同じレベル 3です。それと同じ危機が平行して世界的に起きていることになります。
今回の国連が想定する人道危機は,最高レベルの食糧危機であり, 90日以内に,人道プログラムを実行する必要があるのですが,そもそも,「通常なら支援にまわる主要国に食糧危機が起きようとしている」のですから,ベストな状態で支援の手が被害国に行き届くと考えることには無理があります。
そして,アフリカと中東のイナゴ被害は,すでに当初の想定を超えた規模となってきているようで,第一波の時は,「過去 70年間で最悪」とされていましたが,今後はもう,
「歴史上最悪のイナゴ被害」
となっていくことは間違いない情勢となってきています。
それについての 4月29日の海外の報道をひとつご紹介します。
新型コロナウイルスと並ぶもう一つの危機 : イナゴがアフリカで数百万人に生命の危機をもたらす
The other crisis: Locusts imperil millions in Africa
euobserver.com 2020/04/29
東アフリカのイナゴの大発生の問題が拡大している。
この地域に拠点を置く国連の高官であるシリル・フェラン氏は,以下のように述べる。
「イナゴの状況は,エチオピア,ソマリア,ケニアで特に懸念されています。エチオピアでは,約 100万人がイナゴの急増の影響を受けており,緊急の食糧援助を必要としています」
さらに,フェラン氏は,「アフリカでは,すでに約 2000万人が深刻な食糧不安を経験しています」と付け加えた。
ローマに本拠を置く国連食糧農業機関(FAO)は,イナゴ繁殖地に農薬を散布し,大群の行動を監視しているほか,牧草地の一部がすでに荒廃している牧畜民が食料を購入することを支援している。
国連は,イナゴの脅威を「レベル3」の人道的緊急事態と設定している。これは,新型コロナウイルスのパンデミックと同じレベルであり,また,シリアやイエメンの内戦と同じレベルとなる。
イナゴの大群は日に日に増加している。
ケニアの国連当局者であるリディア・リンベ氏は,以下のように述べる。
「太陽が昇ると,すぐに大量のイナゴが視界に入ります。すべてのイナゴが体を太陽の方向に向けて準備し,風が吹き始めると,イナゴは風によって運ばれ,風が行くところはどこでも行くのです」
イナゴは,1日 200キロの距離を移動することができる。
イナゴの数は,世代ごとに 20倍ずつ増加しており,このままでは,空に太陽が見えなくなるほど増えてしまうとリンベ氏は述べる。
「イナゴの大群は雲のようです。空のどこにでも雲があるように,イナゴが空のどこにでも見られるのです」と彼女は言う。
このイナゴの大群は,過去 70年で最大規模だとされており,ケニア北部まで広大な地域で繁殖を始めたという。リンベ氏はまた,「このような規模のイナゴの大群を見たのは初めてのことです」と述べた。
そして彼女は,「ケニアには,キリスト教徒の人たちが多いため,イナゴの被害が聖書に出て来るような飢饉の始まりだと考える人たちもいて,一部の人たちはパニックになりはじめています」と付け加えた。
このサバクトビバッタは,暑く湿った砂質の土壌に卵を産むことを好むが,この東アフリカ地域の過去 5年間はこれまで以上に気温が高くなっている他,雨量が非常に増えている。東アフリカの降雨量は昨年の 10月から 12月に通常よりも 400%多くなった。
アラビア半島での近年の降雨量も異常に多かった。
国連のフェラン氏は,以下のように言う。
「大量の雨が降り,本来は砂漠の場所に多くの植物が育っていくと,イナゴの数は急速に増加します。それから 1? 2か月以内に集中して群生し始め,大群が形成されていきます」
ここまでです。
このサバクトビバッタは,砂漠地帯に生息することのできる種ですが,「雨の量が少ないと,それほど繁殖はできない」と言えるのですが,以下の記事などで記しましたように,今の東アフリカ,そして中東では,「異例の大雨」が続いています。
この中東と東アフリカの異常な降雨は,最近になって,沈静化するどころか,この数日さらに範囲と雨量を増していまして,ここ数日は,エチオピア,ソマリア,チャド,ブルキナファソ,イエメン,サウジアラビアなどで,
「かつて経験したことのないような豪雨と洪水」
が起きていることが報じられています。
特に,中東のイエメンの洪水被害は過去最悪レベルのものとなっていることが伝えられています。
4月22日 イエメン第二の都市アデン
・mideastdiscourse.com
気候と気温も食糧問題に対して最悪の状況に
イエメンは,内戦とコレラの蔓延でもともとが大変な状況なのですけれど,中東のガルフ・ニュースは以下のように伝えています。
洪水被害によりイエメンのアデンで多数の死者
イエメンの第二の都市アデンで鉄砲水が発生し,少なくとも 5人の子供を含む 14人が死亡,数十人が負傷した。この洪水では,少なくとも 21人が犠牲となっている。
イエメンの副首相は AFP に,「洪水によってイエメンの街路がほとんどの地域で閉鎖された」と語った。副首相はまた,衛生施設がひどく損傷していて,病気,特にコレラと他の致命的なウイルス感染の蔓延と戦うための緊急援助を国連に求めていると付け加えた。
新型コロナウイルスの脅威と共に,イエメンの保健局長であるサマ・ハディッド氏は,「洪水により,避難民キャンプが影響を受けており,コレラの蔓延を加速させる可能性がある」と述べた。
長年の内戦で荒廃したイエメンでは,300万人を超える人々が避難しており,キャンプの多くは特に病気に脆弱だ。
ハディッド氏は,「イエメンの梅雨が始まる頃に,コレラが 100万件以上発生する可能性があると予測している」と語った。 (gulfnews.com)
そして,このイエメンも「イナゴの直撃」を受ける可能性が極めて高いのです。
以下は,国連による国と地域ごとの「イナゴによる脅威」の予測を示しているもので,「赤い国や地域が最もリスクが高い」とされますが,イエメンもその国に含まれています。
国連による2020年5月までのイナゴの警戒状況
・frustratedindian.com
この図を見まして,気になりますのは,非常に人口が多い南アジアのインドやパキスタンが「最高レベルのリスク」となっているところで,仮にこの国連の予測通りになった場合,食糧危機はどこまで拡大するのかわからない部分があります。
インドもまた壊滅的自死政策(ロックダウン)を実行中であり,飲食店の閉鎖や流通の崩壊により,おそらく,インドでも農家の方々は苦しんでいると思われます。
ところで,まったく関係ない話ですが,イエメンで流行しているこのコレラは,コレラ菌という細菌(バクテリア)による感染症であり,ウイルスによる感染症ではないのですが,「イエメンの新型コロナウイルス」の感染状況を見ますと,
「ウイルスとバクテリアは本当に感染拡大環境が異なるのだな」
と改めて思います。
イエメンの保健局長が「イエメンのコレラの患者数が今後 100万人に達する可能性がある」というような,極端に衛生状態が悪いイエメンの「新型コロナウイルス」の感染状況(4月29日)は以下のようになっています。
参考までに新型コロナウイルスの感染者数が最も多い国であるアメリカとスペインと並べています。
2020年4月29日の新型コロナウイルスの感染状況
・アメリカ 感染確認数 103万 5765人 死者 5万 9266人 (人口 3億2000万人)
・スペイン 感染確認数 23万 2128人 死者 2万 3822人 (人口 4700万人)
・イエメン 感染確認数       1人 死者     0人 (人口 2900万人)
気づけば,アメリカの感染確認数は 100万を超えていますが,イエメンの新型コロナウイルスの感染確認者は「 1人だけ」となっています。
検査数の違いとか,いろいろな原因は多数あるであろうにしても,コレラの検査はきちんと行われているのですから,新型コロナウイルスに対しても,ある程度の検査はなされているはずで,それでこの差はいろいろと思う部分はあります。
概して,アフリカと中東は新型コロナウイルスの感染確認者数が少なく,そして,豊かではない国,つまり「衛生環境が悪い国や地域ほど新型コロナウイルスの感染確認者が少ない」というかなりはっきりとした傾向があるのは現状では事実です。
たとえば,アフリカでの新型コロナウイルスの感染は「 GDP の巨大な国のほうが感染確認者が多い」ことがわかります。
以下は,アフリカの中で,比較的 GDP の高い国の新型コロナウイルスの感染状況です。GDPにはすべて「約」がつきます。
南アフリカ  感染確認数 4996人 死者数 93人 (GDP 38兆円)
アルジェリア 感染確認数 3649人 死者数 437人 (GDP 18兆円)
ナイジェリア 感染確認数 1532人 死者数 44人 (GDP 40兆円)
以下は,アフリカの中でも,いわゆる貧しい国と言われることの多い比較的 GDP の低い国の新型コロナウイルスの感染状況です。
ウガンダ  感染確認数 79人  死者数 0人 (GDP 3兆円)
ジンバブエ 感染確認数 32人  死者数 4人 (GDP 3兆円)
ナミビア  感染確認数 16人  死者数 0人 (GDP 1兆5000億円)
ガンビア  感染確認数 10人  死者数 1人 (GDP 1800億円)
これはアフリカに限らず,この「豊かな国ほど感染者も多い」というのは,世界的な傾向で,ほとんど例外がありません。
たとえば,4月29日現在,人口 100万人に対しての感染確認数が多い国は,以下のようになっています。
・スペイン 4965人
・カタール 4138人
・ベルギー 4084人
・アイルランド 4025人
・スイス  3381人
・イタリア 3333人
・アメリカ 3129人
そして,人口100万人に対しての感染確認数が特に少ないのは,以下のようになっています。貧しい国になればなるほど,人口比の感染確認数は低いです。
・イエメン  0.03人
・ニカラグア 2人
・ジンバブエ 2人
・シリア   2人
・南スーダン 3人
・ガンビア  4人
キリがないですが,GDP云々というより,やはり衛生観念の問題ですかね。
また,豊かな国々は新型コロナウイルスによる「致死率が高い」のも特徴で,人口 100万人に対しての死亡率は,貧しい国々の数百倍以上となっています。
先ほどのいわゆる「貧しい国」たちの新型コロナウイルスによる死亡率が「ほとんどゼロに近い小数点以下」なのに対して,豊かな国々は,人口 100万人あたり,数百人単位で死亡しています。
つまり,清潔で便利で快適な国ほど感染しやすく死亡しやすいことが示されています。
どうやら,主要国の過剰な衛生観念が新型コロナウイルスを拡大させて,そして死亡率を上げているという側面はありそうです。それでもなお,主要国の多くの人々は手を消毒し続けるのでしょうけれど。
バクテリアの感染症の場合は,衛生環境が悪いほうが感染は拡大しやすいですが,以前も書いたことがありますが,ウイルスによる感染症の場合,むしろ,あまり清潔なのは良くないということは確かにありそうです。
現在,特に主要国は,過剰な衛生観念に覆われている場合が多いことについて,以下の記事などでもふれています。
イナゴへの殺虫剤の使用もますます拡大していまして,世界各地でなかなか厳しい環境の状態が続きそうです。
いずれにしましても,現在のイエメンでは,新型コロナウイルスはどうでもいい話であり,蔓延するコレラと,すでに発生している「食糧危機」が問題です。
そこにイナゴが来るのです。
このような食糧問題が近づく中,新型コロナウイルス対策によるロックダウンや,外出の自粛,店舗の閉鎖が,結果として,どうにもならない悪循環に至っていることは,前回の記事「炸裂する債務爆弾…消えていく食糧…」でも書かせていただきました。
アメリカの大手食品会社の会長が,ニューヨークタイムズに「アメリカの食糧サプライチェーンは完全に崩壊した」という寄稿文を寄せていましたが,現在のアメリカでは,牛肉,鶏肉,豚肉の加工工場の多くが閉鎖しており,また,肉生産全体が約 25%減少しているそうで,これにより,「多くの生産者が,豚や鶏を殺処分するしかなくなっている」ことが各地の報道で伝えられています。
以下は,ミネソタ州の地方メディアの記事からの抜粋ですが,全米ではなく,小さな区域だけで,20万頭の豚が殺処分されることが伝えられています。
養豚農家は20万匹の豚を殺処分する
アメリカの豚肉生産者たちは,COVID-19 パンデミックの中で,豚の殺処分という苛酷な選択に直面しているが,しかし,このような苦悩を味わっているのは,豚肉生産者だけではない。
現在のアメリカでは,卵の需要が減り,多くのアメリカの農家がニワトリを安楽死させていると報じられている。そして,アメリカ中の牛乳生産農家が牛乳を廃棄している。
豚肉委員会は,豚肉生産者は人道的に殺処分していると語る。豚の処分に関しては,一般的な手法は堆肥にすることだ。通常でも,農場で死んだ豚は堆肥化する。 (mankatofreepress.com)
以下は,デラウェア州とメリーランド州に関する報道です。
デラウェア州とメリーランド州では,加工工場の従業員の不足のため,200万羽のニワトリが殺処分されることに
デラウェア州とメリーランド州のいくつかの農場では, 200万羽以上のニワトリが人道的に殺処分されることになった。鶏肉加工工場の従業員が足りていないことによるものだ。
これは,新型コロナウイルスの感染者が出ていることに加えて,ガイドラインの中にある「ソーシャルディスタンス」を守るためには,通常の加工場の作業は,人と人との距離が近くなるため,鶏肉加工工場で通常の作業はできないことによる。
ニワトリは「承認された人道的な方法を使って」殺処分される。 (CNN)
そして,これは全世界レベルで起きているようで,イランでも数十万羽のヒヨコが土に埋められ殺処分されたと報じられています。
他の農作物も同じです。
以下は,アイダホ州で土に埋められる大量のタマネギです。一般的に,アメリカ人は「野菜を自宅ではなくお店で食べる」ことが多いのだそうで,レストランなどが閉店している現状では,多くの野菜がどうにもならなくなっています。
廃棄されているタマネギ
・NY Times
この「農作物の廃棄」は,ロックダウンや移動の制限を行っている国や地域の多くで発生しているようで,世界中で大規模な「食料品の大廃棄と,動物の大量の殺処分」が進行しています。
それと共に,これは,新型コロナウイルスのロックダウン・パニックとは関係ないことですが,現在,
「世界各地で時期として異常に寒い」
のです。
これは農作にはあまりいい状態ではありません。
オーストラリアでは,4月としては過去 60年年間で最も寒い気温が記録されることが予測されています。
アメリカのボストンなどの地域でも,時期としては記録的な寒さになっていると報じられています。というより,アメリカでは中西部の多くが,異様な寒さに包まれているようです。
以下のように,アメリカでは,4月の終わりに氷点下を記録している場所も多数出ています。
・woodtv.com
ニュージーランドも,異例の寒波に見舞われ,ロシアでも普通ではない寒さとなっており,以下の報道のように「寒さがロシアの農作物を破壊する可能性」が示されています。
ロシアの凍結は「作物を破壊する可能性がある」
ロシア南部は,春満開となっているが,しかし,ロシアの他の地域では驚くべき気温の低下が起きており,農作状況を悪化または破壊する可能性がある。
4月24日には,ヴォルゴグラードの北半分とアストラハン地域の一部で,気温が氷点下にまで下がった。ロストフ地域の一部,クラスノダール地域,および北コーカサスの共和国でも,気温が -3.0°Cまで下がった。スタヴロポリ準州では -4.0°Cまで低下した。 (iceagenow.info)
雹嵐による農作被害も各地で続いています。
この「雹」に関しましては,1年ほど前の以下の記事で,「 21世紀になってから極端に増えた災害」であることを示しましたが,今では,もはや,季節も天候も関係なく,世界中で巨大な雹が降り続けています。
日本は雹嵐の被害をあまり受けていない例外的な国だと思われます。
このように,
・イナゴ
・異様な低温
・洪水
・雹
・ロックダウンによる人手不足と流通の停止
などにより,地球の食糧流通事象は危機的な状況に陥りつつあります。
原因が多すぎることと,影響を受ける地域が広範囲すぎることもあり,WHO が新型コロナウイルスに対して何もできなかったように,国連などの国際組織も中長期では何もできないはずです。何しろ「援助する食糧そのものがない」のですから。時間の経過と共に手を打つことは不可能になってくると思われます。
この食糧問題は今後さらに拡大していく可能性が強いと思われます。なぜなら,食糧の生産者である農家が世界全体で影響を受けすぎていて,ロックダウンなどの対策が終わった後に立ち直ることができない人たちが多数出ると思われるためです。
また,今のアメリカを見ていますと,今後,食糧加工会社などを含む食糧に関わる企業が倒産や規模の縮小などにより次々と消えていく可能性もありそうで,食糧の問題はかなり長く続いていきそうです。
これからの気象状況によっては,私たちの世代では,もう永遠に回復することがないかもしれません。

In Deep
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InDeepOka: 200兆匹のイナゴ軍団が中国に迫る>>三つの終末的試練に直面する中国
三つの終末的試練に直面する中国 : 200兆匹のイナゴ軍団が中国に迫る。国連は過去1年半で個体数が「6400万倍増加した」と発表。そして,彼らはどんな荒地でも進行する能力を持つ
投稿日:2020年3月14日
・esquireme.com
■大災厄につながる危機となる可能性が
先日,「絶滅へと進む私たち…」という記事で,中国の習近平国家主席が,3月11日に中国の武漢を初めて訪れたことにふれました。
ニュース映像を見て,私自身は「習さんは武漢自体に行かなかったのでは」と邪推していましたが,病院には行かなかったにしても,武漢そのものには行ったようです。それは,武漢の住人たちが,当日の写真などをソーシャルネットに投稿していたことからわかったものです。
ニュース映像では,習主席は,少人数で武漢の街を歩き,市民たちに手を降ったりしている光景が放映されていまして,「警備薄いのだなあ」と思っていましたが,実際には,
「武漢では,目算で 2000人ほどの護衛警察と狙撃兵が周囲を警護していた」
と,市民の人たちがソーシャルネットで述べていました。
なお,米国の中国語報道メディア NTD は,2012年以来,習主席は 10件の暗殺未遂に遭っていると報じていました。
そして,その 3月11日に武漢に入った習主席の姿を地元の人が撮影した中で,中国本土の人々の間で非常に話題となった写真が次のものです。
3月11日 武漢
・NTD
武漢の地元の役人と会談した時の様子だそうですが,一人だけで座っているようにも見えます。表情も,疲れているようにも見えるものでした。
理由や状況を中国のネットユーザーたちはいろいろと議論していましたが,それについては,まあいいです。
いずれにしましても,このような報道は,中国語での報道でしか見られないものでもありまして,最近は,中国語報道を見ることも多いのですが,3月13日の報道で,
「現在のイナゴの大群の恐ろしい真実。薬剤散布のドローンで雲南省への侵入を阻止するのは困難かもしれない」
というタイトルの記事を見ました。
以下の記事で,アフリカから中東で発生しているイナゴの大群が,中国の隣国パキスタンにまで到達し,パキスタンでは過去最大級の農業被害が出ていることなどにふれさせていただきました。
疫病と蝗害…聖書的な災いが現実に:狂気的な数千億のイナゴの大発生による被害範囲がアフリカ,中東から中国までの20カ国以上に拡大。国連は6月までにイナゴの数が「現在の500倍に膨れあがる可能性」を警告
これまで,中国当局は,過去の経験と「地形上の利点」から,中国の国内に,これらの海外から来たイナゴ(サバクトビバッタ)が侵入することはないだろうとしていました。
しかし,「イナゴの中国内への侵入の可能性」について,最近の国連食糧農業機関の発表と,中国共産党農村部などの発表を合わせ読みますと,「今年のイナゴの大群は,過去に経験したことのない規模」である可能性が高まっています。
どうやら,イナゴの状況は以下のようになっているのです。
イナゴの状況
・国連によると,イナゴは過去1年半で「6400万倍」増加した
・現状で中国周辺には4000億匹以上のイナゴがいる可能性
・6月までに現在の500倍の数に増加すると国連は試算
・イナゴは最大高度 900メートルまで飛び,薬剤が届かない
最も侵入が懸念されている雲南省では「予防薬散布用の 20機のドローン」が準備されているということですが,「 4000億」のイナゴに対応できるのがどうかが疑問視されています。
なお,最も侵入が無念されているのは,以下のインドとパキスタンからの2つのルートを合わせた3カ所の国境のようです。
中東のイナゴの中国に至るまでの予想ルート
・creaders.net
まずは,このことを取り上げていた記事をご紹介しまして,その後「サバクトビバッタの持つ凄まじい集団行動能力」についてもふれたいと思います。
NTD 2020/03/13
世界的に流行している新型コロナウイルスが武漢で発生したとき,東アフリカでは深刻なイナゴの被害が発生した。そして現在,数千億のイナゴが中国の国境に近づいている。
雲南省には,イナゴ対策のために 15トンの殺虫剤と 20機のドローン(無人機)があるが,その効果には問題がある可能性がある。
たとえば,エチオピアがイナゴの被害に遭遇した際,エチオピア政府はイナゴを殺すために航空機を使用したが,航空機はイナゴに囲まれ,作業は困難をきわめた。
中国共産党林業局は,最近,東アフリカ,中東,および南アジアに広がったイナゴの被害が,パキスタンからチベットへ広がる可能性,そして,ミャンマーから雲南省に広がる可能性,あるいは,カザフスタンから新疆ウイグル自治区に広がるという 3つのルートで中国に被害を及ぼす可能性があるという緊急通知を発行した。
イナゴの大群が段階的に近づいていることに直面する中で,中国共産党の農民省,税関総局,および林業と牧草局の全国連合は,イナゴの監視と管理のための計画を発行し,すべての地域に早期の警告と対策を強化することを要求した。
中国 CCTV のレポートによると,雲南省大理ペー族自治州の森林草原局は 3月10日,サバクトビバッタの災害のリスクに積極的に対応するための一連の管理措置を採用したと述べた。
現在,雲南省大理ペー族自治州は,15.5トンの予防および制御薬,162セットの予防および制御機器,460人の専門チームと 20機のドローンを備えている。
国連食糧農業機関(FAO)は,今年 2月11日にサバクトビバッタの災害に関する警告を世界に発行した。また,初期制御が不十分だったために,イナゴの個体数は,2020年6月までに現??在の規模の 500倍に成長する可能性があると述べた。
中国共産党の関係者は,イナゴの中国への侵入の危険性が大幅に増加したと述べている。イナゴの中国への侵入が一旦発生すると,農業生産を直接脅かし,生態学的環境を損ない,通常の生活秩序に影響を与え,さらに社会的危機を引き起こす事象にさえなる可能性がある。
2月,中国の隣国パキスタンは,イナゴの大発生による緊急事態を宣言した。同じ月に,中国政府は,イナゴの発生に対応するためにパキスタンを支援する計画を議論するため,隣国パキスタンに,中国の専門家で構成される「根絶のためのワーキンググループ」を送った。
中国の専門家たちがパキスタンのイナゴの被災地を調べたとき,専門家グループは,状況が予想よりも悪いことを見出していた。サバクトビバッタは,東アジアのトビバッタよりもサイズが大きく攻撃的であり,人を噛むことさえある。
これらの状況からは,雲南省に準備された 15トンの薬を搭載した 20機のドローンでは,イナゴの軍隊への対応には役に立たないかもしれないことが考えられる。
エチオピアでは,イナゴの大群に対して,民間の航空機を雇って薬剤を吹き付けたが,頻繁な雨がその吹き付けを妨害した。エチオピアの噴霧器のパイロットは,以下のように述べている。
「イナゴたちは,高さ約 914メートルまで飛んでおり,しかも,その大きさは航空機の空気取り入れ口をブロックするのに十分な大きさであり,非常に危険でした」
パイロットによれば,ある日の散布作業を終了した後,航空機の機体全体が昆虫の粘液でいっぱいになり,フロントガラスも見えなくなった。
サバクトビバッタは,世界で最も破壊的な移動性害虫であると考えられており,1日あたり最大 150キロメートル移動することができる。国連食糧農業機関の情報によると,イナゴは自分の体重とほぼ同じ重量である約2グラムを食べる。
1平方キロメートルの地域を覆うイナゴの群れは,1日に 35,000食を食べることができると報告されている。
国連食糧農業機関の害虫駆除の専門家は,2020年は,過去最大級のイナゴ侵入の年だが,私たちはこの状況に漫然と対応してはいけないと述べる。
「真剣に準備しなければ,イナゴが侵入した地域全体がイナゴの被害に飲み込まれてしまいます。これは非常に大きな危機なのです」
食糧農業機関の関係者は,イナゴの個体数は,この 1年半で 6,400万倍増加したという。国連は 1月,イナゴの発生に対応するために 7600万ドル(約 80億円)が必要になると述べました。3月上旬までに,必要な金額は 1億3800万ドル(140億ドル)に増加した。
現在までに,国連に寄付された額は,そのうちのわずか 5200万ドル(50億円)に過ぎない。必要額からは程遠いのが現状だ。
ここまでです。
■サバクトビバッタのすさまじい能力
次にご紹介するのが,「サバクトビバッタがどのように砂漠を横断できているのかがわかった」というものです。
砂漠は強風が吹き荒れるなどの,空を移する生物には極めて苛酷な場所で,そのため砂漠の空中には鳥などもあまり飛びませんが,このサバクトビバッタは,どのように砂漠の長距離を移動して,中東とアフリカの広範囲を荒らしているのか。
イナゴというのは,通常は,以下の動画のように,何となく「無思慮にただ飛んでいる」だけのように見えます。これはエジプトでの 3月の光景で,イナゴの大群の中を笑いながら陽気にドライブする男性たちの様子です。
イナゴの大群というと,このように適当に飛びまわっている様子だけを思い出しやすいですが,私は先日,サバクトビバッタに関する非常に驚くべき「能力」を知ったのです。
写真ではちょっとわかりにくい部分もありますので,以下の動画をご覧いただければと思います。
これはどういうことかといいますと,何と,
「サバクトビバッタは,砂漠の強風に個体が飛ばされないように小さなグループにわかれて集まり,地面で待機しながら《少しずつ少しずつ砂漠を進んでいく》のです」
下の黒く見えるところが,「イナゴの小グループの群れのかたまり」です。砂漠の強風にもこれで飛ばされないのです。そして,「小グループから,先にある小グループまでの短い距離を低く飛び」強風に流されることを最大限に避けています。
草原を飛んでいる時は「大隊」として飛ぶサバクトビバッタですが,砂漠を渡る時は「小隊」に分かれて,慎重に進んでいくようなのです。
この様子を見ていて,私は,
「この人たちは…もしかして,頭がいいのでは…」
と,何だか,やや感動してしまいました。
しかし,同時に,このような事実がわかると,中国でイナゴの侵入が考えられている3つのルートが「どれだけ荒れた土地であろうと」彼らは進んでいくはずです。
そして,その数は 4000億匹などの途方もないもので,国連の試算通りに,6月までに現在間の 500倍の個体数になるようなことがあれば,
「 200兆匹というような天文学的な数のイナゴに中国が襲われる可能性がある」
という示唆もないではないのかもしれません。
そういえば,タイトルに「三つの試練」と入れていますが,三つとは,「新型コロナウイルス」と「イナゴ」,そして,報道によれば,通常なら秋に発生して農作物を荒らす「ヨトウムシ」が,中国で早期の大発生をしているのだそうです。
報道には,
中国の食糧供給は複数の危機に直面している。
とあります。
もちろん,中国で深刻な食糧危機が起これば,その影響は中国だけの問題ではまったくないはずです。
新型コロナウイルスが発生した際,ウイルスそのものの問題ではない部分がどれだけ大きかったかを思います。中国人観光客が来なくなったとか,機械や電化品の部品や製品が入らなくなったとかそういう甚大な影響を私たちは目の当たりにしています。
そういう「中国発の危機」がさらに拡大する可能性が出ているのです。
来月くらいまでには,中国へのイナゴの侵入に関しての状況も明らかになるとは思いますが,ただ,中国奥地の情報というものは,あまり外部に伝わりませんので,わからないままなのかもしれません。

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posted by datasea at 00:44| Comment(0) | ◉ 黙示録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする