2020年01月12日

佐々淳行: 1991年中東湾岸戦争で日本はどう動いたか


佐々淳行: 1991年中東湾岸戦争で日本はどう動いたか
1990年8月2日,中東のフセイン・イラクによるイラン侵攻(湾岸危機)は翌年の中東湾岸戦争につながった。イラクのクウェート侵攻に対して,当時の米・中・ソは協調。国連安保理が即時撤兵勧告・条件付武力行使決議を行って,史上初のアラブ連合軍が結成され,世界各国が対イラク制裁に参加して多くの国が多国籍軍に派兵した。
湾岸戦争は従来型の戦争ではない。国連ができて初めての国連安保理事会の決議によるところの武力制裁であった。
決議678号。賛成12反対2棄権1。棄権1は拒否権を持っている中国。ソ連は賛成に回った。反対したのはキューバとイエメン。つまり国連決議に基づく武力制裁・警察活動であった。
■リーダーの決断力
危機管理の視点から考えて,湾岸戦争最大の教訓はリーダーの決断力の有無ということではないだろうか。Weth Roberts(ウエス・ロバーツ)というアメリカの民間学者が書いた「アッチラ大王究極のリーダーシップ」という本がある。「謎の大王」と言われるフン族のアッティラ王の原稿を記録した書物である。その中に
「決断する勇気があるかないか,これがリーダーと部下をわける」
という言葉があった。 アッチラ大王の言葉を湾岸戦争に即して言うならば,直接的戦闘行動に入る前夜の1991年1月16日,双方の最高責任者であるブッシュとサダム・フセイン二人の首脳はまさにこのリーダーとしての苦しみに悩んだと思われる。
ブッシュは「この白昼丸裸の恥も外聞も無い侵略を絶対に許してはならない,これはマルタ会談以後世界最初の大きな危機である」という認識で断固として止めなければならないという価値判断で行動を起こした。一方サダム・フセインもその当否は別にして,アラーの御心・アラブの大義・教義的信仰・政治的信条からの撤退を拒んで徹底抗戦の道を選択した。
それに引き換え日本のリーダーたちは明快な決断を下し得なかった。
そもそも1990年8月2日湾岸危機が発生した時には日本の海部総理は中東を訪問する公式日程を偶然持っていた唯一のサミット国の首相であった。ブッシュ大統領からは是非向こうに行って各国の動向を打診して平和調停の説得をやってもらえないか? という依頼があって,海部総理本人もその気になっていた。
ところが周辺が寄ってたかって「行ったところで成果が出なかった時は大変なイメージダウンだ。面子を失うから行かない方がいい」という助言をして行かせなかった。
あの時に中東に行くのが平和解決のために成し得る日本の唯一の出番であったわけであるが,こんな時に決してしてはならない損得計算,それも国民のためではなくて,私益・閥益・党益のためと疑われるような損得計算でそのチャンスを失った。
年が改まって多国籍軍が行動を起こし始めても,日本政府や与党は自衛隊の非軍事的目的のための派遣すら将来の産油国のアラブとの関係を悪くする可能性があるからいかがなものだろうか? あるいは4月の統一地方選挙に左右するからと目先の利害にとらわれて決断できなかった。
■クライシス・マネジメントとリスク・マネジメント
人間は時として利害や打算を越えて宗教的信仰とか政治的な信条によって命を賭して,あるいは政治的生命をかけて決断し行動することがある。そのことが日本のリーダーひいては国民全体に分からなくなってきているのではないか?
危機管理の上でこれほど恐ろしいことはないと考える。なぜそういうことになるのか? 要するにクライシス・マネジメントとリスク・マネジメントを混同しているからと思わざるを得ない。そしてクライシス対リスクのレベルでしか考えられない結果,リスク・マネジメントすら失敗してしまう。
湾岸危機が発生した1990年11月,私はアメリカ側の日本に対する本音の声を掴むべく渡米した。防衛庁29年・内閣安全保障室に3年。12年の任期の間にアメリカのホワイトハウスを始め国務省にもペンタゴンにも数多くの知己を得ていた。そうした人々をはじめとして国会議員や大学教授などが学会のオピニオンリーダーと思われる人物に湾岸戦争をめぐる日本への期待とアメリカの真意を聞き出そうとしたのである。
その結果は以下のようなことであった。アメリカの 考え方は前年から一貫して変わっておらず,この問題を放置することはマルタ会談以降ようやく出来上がりつつある世界新秩序に対する重大な挑戦である。仮に数千人の人質の命を慮って侵略によって利益を得るという事態を放置するならば,必ず第二第三のサダム・フセインが出てくるだろう。そうなるとせっかくソ連と話し合いをして軍縮の方向に向かおうとしていたアメリカは永遠に世界の警察官であり続けなければならない。それによって双子の赤字がひどくなって威信は低下する。
もしもこのまま数年間フセインの野望を放置しておいたらどうなるのか? 必ず核武装に進むだろう。核武装をして毒ガス兵器を持って百万の常備軍を持ったサダム・フセインは大バビロニア帝国の王になる。
そうなればサウジアラビアの王制もヨルダンの王制もひとたまりもない。エジプトも安穏としていられなくなるだろうし,シリアも危なくなる。アラブ世界はイランとイラクという二大強国によって支配されてしまうことになる。
トルコの新聞には8年間にわたるイラン・イラク戦争終結の際にそういう密約があったという記事が出ている。その記事の真偽は別として,少なくともサダム・フセインは石油の上に居座る。そして採掘権・各国への割当・石油価格を彼の一存で決めるようになったらどうするのか?
アメリカは困らない。石油の値段が上がって1バレル40〜50ドルになれば自分のところの石油を掘ればいいんだから。21世紀まで封印しておく予定だがこれを開ければ良い。
ソ連も困らない。バクーの油田などで頭に今までは1バレル7〜9ドルで売っていたのが40ドルになれば大儲けだ。
イギリスも北海油田でやりくりするだろう。
ドイツも40%を原子力エネルギー政策を転換しているから,一番困るのは日本だ。
イギリス元首相・サッチャーは人質がいようがいまいが断固叩けという立場で,メジャー首相もこの方針を引き継いだ。NHK の討論会に出た時に朝日ジャーナルの前編集長だった人は,まだ戦争に突入する前に大勢の人質が囚われていた頃,その人質の人々をインタビューした時の経験を語った。
人質になっているイギリスの実業家にあってインタビューしたところ,フセインを叩けと言う。「フセインを叩いたらあなたは報復によって死ぬことになるかもしれませんよ」と尋ねると
「私は死ぬかもしれないしあるいは運良く生き延びるかもしれない。しかしこのままサダムフセインの暴虐を許しておくならば大変なことになるから,断固叩いてくれ」
と言うんです。私は感動した。いい話だと思ったが,この番組は録画放送だったので本番ではこの部分をカットして放映された。どういう判断だったのかは知らないが,結果的には世論操作,しかも明らかに世論をミスリードした操作だと私は思っている。
そういう各国の人質の中で,日本人だけが釈放後に「サダム・フセイン様様」になった。まさにサダム・フセインが狙った,釈放によって反戦運動をおこして後方撹乱をやろうという策。この策に乗っかかったのは日本だけである。他の国では全くそういうことはない。
フセインがイギリスの子供の頭を撫で握手しようとしたら,子供が腕組みをして拒否し,その子供は帰国後に勲章をもらったという。偉い奴だ。イギリスはそういう姿勢を大変評価する。
日本の場合は釈放になったら全員
「サダム・フセインさんに何かお礼の贈り物をしなければいけない。黙っていれば平和が保たれるのに,意気込んで前方展開をしてきたアメリカがいけないから釈放が遅くなった。自衛隊を派遣すると自民党は言うから本当に身の細る思いでした」
こういうメッセージばかりが伝えられた。全く本末転倒だ。「消防車が来たから火事になった」という理屈に等しい。
体力は口から始まった
■日本政府の対応/概要
話を分かりやすくするために大ざっぱな下世話話で考えてみて欲しい。
フセインのクウェート侵攻は言ってみればならずものが刀を振り回して一軒の家になだれ込んで,その家の人を殴ったり傷つけたりして脅して,その家の財産と建物を自分のものにしようとしたようなものだ。「元々ここは自分の家だったんだ」というようなことを言って。
それで近所の人が総出でその暴挙をなじって退去するように言った。言ったが聞き入れない。電気や水道も止めて兵糧攻めにしても反省するどころかますます暴れる。やむなくこちらも武装して力で排除することになって「君も一緒にやろう」とこちらに声をかけてきた。しかし「ウチはどことも喧嘩はしないことにしているから」と誘いを断った。喧嘩嫌いじゃ しょうしょうがない。 「それではこちらも武装するには金がかかるから,金だけ出してくれ,それに中に閉じ込められている人を救出するから運んでくれないか」と言ってきた。
その要請に対して「武器を買うなら金を出すわけにはいかない。買ったものを見せてくれるなら金を出す。救出した人に付き添ってもいいけれども喧嘩をやってる所に行くわけにはいかない。出てきた人は安全な家に入ったら薬を待って行ってもいいけれども」
こう言って一人いい子になっている。
■日本政府の対応/政府の危機管理体制
日本の危機管理体制について。
国家的な緊急事態が発生した時に政府は敏速に方針を決定して対応策を急ぐ。
官僚的なルールでやってると間に合わないということで,1986年の中曽根内閣時に後藤田官房長官が40年ぶりの内閣制度の改正をやって現存する内閣室制を作った。内政・外政・安全保障・内閣情報
・内閣広報。この5つの部屋の任務は総理・官房長官・補佐として何かあった時にともすれば縦割りに陥ってしまう日本の官僚行政に水平思考及び横の調整をやって意思疎通意思決定を早くする。そのために内閣法12条でそれぞれに特別の補佐をおいた。従来になかった機能を内閣に持たせるように法改正まで行った。
この時に後藤田官房長官が我々に与えた訓示が5つある。「後藤田5戒」と言われる訓示だ。
第一「それぞれの内閣の室長たちは省益を忘れ国益を思え。大蔵省出身だとか外務省出身だとか言ったら承知しない」と言われた。内閣なんだから国全体の事を考えろ。自分の省益のことを言ってはならない。
第二「俺も聞きたくも ないと思うような嫌な話をしてくれ。本当の話をしてくれ」
第三「勇気をもって意見をしてくれ。こういうことがありましたけれどもいったいどういたしましょう? なんて言われたって神様じゃないんだから総理だって官房長官だって困ってしまう。そのために専門家を5人おいたんだから私が総理大臣ならこういう風にしますという意見を報告せよ」
第四「俺の仕事じゃないと言わないでくれ。内閣審議官というのは全員一致団結して俺の仕事だと言って隙間は作るな。つまり消極的権限争議を改めてそれよりも積極的権限争議。俺の仕事だと言って争ってくれよ」
第五「決定が下ったら従い命令は直ちに実行せよ」
以下の五つの訓示の逆が官僚主義である。
官僚主義は何も官僚のお遊戯会ではない。大企業のような大きな組織には必ずはびこってしまう一つの病気である。国益を忘れて省益を争う。嫌な報告悪い報告はせずに耳当たりのいいことばかりを言う。楽観的な報告をする。上が喜ぶようなことばかりを言う。
これでは危機管理はできない。第三の傾向も役所に限らず企業などによく見られる現象である。いざとなると意見をしない。「どうぞトップがお決め下さい。命令のままに動きます」というようなことを言って意見をしない。意見を言わない。サラリーマン川柳コンクールの入選作にこういう川柳がある。
「指示待ちの上司の下に指示を待ち」
特に命に関わる問題・組織の存亡に関わる問題になると黙ってしまう。
残念ながら1990年8月2日以降,日本の永田町内閣の中枢で起こっていたのは今言った「後藤田の訓練」の全部逆である。
攻撃を恐れて外務省に落ち着けてしまおうとする。嫌な報告をしない。「戦争はないでしょう」ということを報告し続けていた。楽観的な報告に終始していた。
日本国中もみんなそうであった。戦争は悪い。お祈りしていれば平和は達成される。戦争は嫌だ。価値判断の認識がごちゃ混ぜになっている。戦争の危険が高まっている。現実を認識しようとしないで願望希望的観測・平和であってほしいという願いや自分の楽観的な判断に合う情報しか受け入れない。そしてみんなで「絶対に戦争は起こるまい」とお祈りをしていたらやはり戦争になってしまった。
戦争になると今度は自分達の判断が間違ったのではなくて,してはいけない戦争を始めたアメリカが悪いと言い出した。大変な間違いである。こういう姿勢で臨んでいたから,「悲観的準備をして楽観的に対処せよ」という危機管理の基本原則に反して,楽観的に過ごしていて大慌てしているというのが残念ながら8月以降の日本の情勢であった。
先ほども少し触れたが,そもそもの大きな誤りは湾岸危機をクライシス=危機と捉えてクライシス・
マネジメントに入る代わりにインシデント=事件と捉えてインシデント・マネジメントつまり事件処理を始めたところにある。
アメリカのホワイトハウスにはインシデント・マネジメントとクライシス・マネジメントははっきり分かれている。
スターク号事件という事件があった。駆逐艦スターク号がイラン・イラク戦争の最中に中国から提供された シルクウォームというイラクの 対艦ミサイルに撃たれて大破して27人が戦死した。日本であったらこれはクライシス扱いであっただろうと思う。危機というわけで総理もマスコミも大騒ぎになる。アメリカは全然騒がない。これはインシデントだからインシデント・マネジメント=事件処理だという。
ホワイトハウスには三つのシチュエーション・ルームがある。危機管理室中央指揮場とでも訳すべき部署であるが,このスターク号事件をどの部屋で扱ったかというと第3シチュエーションルームで扱った。オールドエグゼクティブハウスのコーデルハルルームでせいぜい局長ぐらいのクラスで処理した。ビンセンスというミサイル巡洋 イランの民間 航空機を誤って落としたことがあるが,これもインシデント・マネジメントの扱いであった。ところが空爆に入るまでアメリカ人は一人も死んではいないけれどもイラクのサダム・フセインの空爆はクライシスであるということで大統領直々総力を挙げて乗り出した。
日本の場合残念ながらこれをインシデント・マネジメント=事件処理だと思ってしまった。クウェートのちょっとした事件じゃないか。中東だのアフリカだのという地域は身内でしょっちゅうああいうことをやっている。新政権がサダム・フセインにイラク軍の進駐を望んだのではないか? 日本は石油をもらわないといけない立場だから親アラブ政策で行かねばならない。等距離外交をやっていけばいい。上からはこれはあまり口出しをしない方がいいだろう。関与しない方がいいだろう。そういうインシデントである事件処理であるとなってしまった 。
■日本政府の対応/総理の対応
今後のクライシスのために,もう少し具体的に湾岸戦争の時の日本政府の対応を詳細に振り返ってみたい。
危機が発生した時に,たまたま海部総理は休暇に入っていた。そのことを捉えて「休暇を取っていたのはけしからん」と批判する向きもあった。私は夏休みに休みを取るのは当たり前だと考えている。リーダーは、心身の健全性・安定性,冷静な判断力を維持するために休暇を取らなければならない。
イラン・イラク戦争の際にペルシャ湾機雷敷設事件に対して.アメリカが掃海艇を派遣しろと強い要求をしてきた時に,掃海艇を出すのか,海上保安庁の巡視船を出すのか,金で済ませるのかを議論したことがある。中曽根さんは掃海艇で,外務省は巡視船,後藤田官房長官は
「断固としてお金ですます,商人国家なんだからやむを得ない。お金で済ませよう」
ということでお金で済ませることになった。その結果を総合安全保障関係閣僚会議にかけて,後藤田さんの 念の入っているのは,「これは必ず後でもめるから文書にしろ,防衛白書に載せておけ」と言って防衛白書にも載せた。
次は日本政府の情勢判断だ。
この情勢をどう見るのか?「外務大臣どう見ておられますか?」アメリカ軍は前方展開してきて本気でやる気なのか? 見逃すのか? どうなるだろう?
危機予測というか情勢分析は絶えずしていなければいけない。情勢判断をみんなに求めて,それから対策を考える。どういう方針で臨むか?
国連には協力する。憲法98条で国連協力自衛隊派遣。自衛隊派遣は9条でダメならダメでよろしい。ダメならダメという方針をきっちりと決めればいい。その代わり後方支援非・軍事的な派遣をやるのかやらないのか?
それに重要な議題は予算である。この危機をいくらで処理するのか? この危機に対して日本は費用対効果を考えていくら負担するのか? 我々は何か大きなことに行った時に必ず金庫を調べる。予算はいくらあるのか? それでとりあえずできることは何なのか? と討論すべきである。
当時3200億円ぐらいの予備費が残っているはずであった。当時1ドル137円だから,これをドル換算すると25億ドルぐらいになる。とりあえず本件の処理は20億ドルを上限としてやろう。というふうにその枠を決めなければいけない。
■日本政府の対応/医師団派遣
大量空爆から始まったいわゆる湾岸戦争は従来型の戦争ではない。国連決議に基づく武力制裁警察活動であって,アメリカ対イラクの戦争ではない。
私は先ほど時として人は宗教的信仰や政治的信条を超えて身の危険を顧みず行動に移すことがあると書いた。
アメリカの場合は200歳という大変若い国だ。ベトナム戦争の傷は相当深いはずであるが,世論調査でもわかるように国民の80%以上がこの戦争を支持した。「戦争の警察官」として出なければという気持ちで前へ飛び出して,景気後退のために大統領予備選では支持率をだいぶ落としているブッシュ大統領も,戦争直後は90%を超える支持を得ていた。
この純粋な気持ち。アメリカ的な正義感。これを読み違えて,石油メジャーの利益を守るために出てきたんだろうとか,イスラエルのためだとか,アメリカの軍需産業振興のためだ,とか何でも経済至上主義の見方で持っていく。
日本はといえばせっかく130億ドルを出しながらろくに感謝もされずに批判ばかり招く結果となったと思わざるを得ない。
有事に不言実行が尊ばれるのは洋の東西を問わないが,何事も PR の時代である。多少の有言実行は許されるだろう。
しかし「有言不実行」であるならばこれは怒りを買うだけでなくクレディビリティ(信頼性)にかかわる問題である。それを日本総理がまず行ってしまったのだからお話にならない。
海部首相が発表した100人程度の医師団の派遣は実際にはどうだったか? 派遣された医師団は17名。そのうち医師は3名。人数からして話にならないぐらい少なかった。その上,「野戦病院はダメだ,みんな治療にあたるが戦闘における負傷者は困る。危険地域へは行かない」ということであったためにそれならばお引き取り下さいとなって,ほとんど何もせずに帰ってきた。
週4便の民間航空機による移送支援・週1回の船便も結局実現しなかった。空と海の労働組合が武器・弾薬・兵士は運ばない 戦争の恐れがある,戦闘地域に運ぶのは水・食糧・医薬品に限ると主張したからである。
アメリカから送られてきたコンテナの中に武器や弾薬があるかないかどうやって見分けるのだろうか? その有無を組合がコンテナを開けて調べるといったものだからアメリカは怒って「そんな協力ならいらない」と言ってきた。
日本一国を代表する総理大臣が約束したのだから,何が何でも実行してみなければならなかったはずである。それを国内事情で反故にしたんでは国際的には不信を買うだけである。その国内事情にしても国際レベルからすれば特殊と言うか異常すぎる。
■戦争後の日本の孤立
イラク紛争が日本にもたらした危機は原油価格の高騰・株価暴落など経済的危機の恐れもあった。結果的には日本経済は大丈夫であったという反論もあるがこれは反論にならない。
そしてそれにもましての最大の危機は日本の国際的孤立化の危機であって,それに次いで多数の在留日本人が人質に取られたことである。
国家危機管理の中枢と言うべき内閣安全保障室の初代室長を務めた経緯から,私は紛争勃発直後からあらゆる機会に国家危機管理上の提言を行った。
第一に国際的孤立化を避けるために,首相の政治決断によって非武装の自衛官を平和目的で中東に派遣することである。
1933年,日本はその軍事行動によって国際連盟の満場一致の対日満州撤兵勧告決議を受けた。時の松岡洋右外務大臣は席を蹴って退場。そして国際連盟脱退>>国際的孤立化>>戦争への道を歩んだ。その60年後の今日,イラクのクウェート侵攻が起きて,米・中・ソは協調して,国連安保理が即時撤兵勧告・条件付武力行使決議を行って,史上初のアラブ連合軍が結成されて,世界各国が対イラク制裁に参加して多くの国が多国籍軍に派兵した。これに対して日本は取ろうとした態度は「ウォーク・アウト」ではないがお金だけを払って実質的に国連警察活動から忍び足で対応しようとする「スニーク・アウト」と受け取られても仕方がなかっただろう。行動しないことによって再び孤立化の道を歩もうとしたのである。
派兵もせずプレゼンス(駐留)による影響力の行使にも参加しないならば,日本は1989年末のマルタでの米ソ首脳会談以降形成されつつある世界新秩序の中で名誉ある地位と発言力を失いかねない。
現行憲法下では海外派兵が許されないことは言うまでもない。しかし海外派兵とは多年にわたる国会の議論を経て武力の行使の目的をもって 武装部隊を他国の領土・領海・領空に派遣することという定義が確立されている。
これと異なる自衛隊の海外派遣はすでに遠洋航海リムパック合同訓練(参加5回),米国アリゾナでのナイキホーク実射訓練(毎年302),砕氷船しらせの南極観測協力,防衛駐在官派遣などの実績がある。
自衛官は警察官・海上保安官等,他の危機管理公務員と同様に「任務官は憲法を守って法令を遵守して政治に関与せず生命の危機を顧みず任務遂行を誓います」と宣誓している。
そして今や日本の民主主義はしっかりと根を下ろして,政治の軍事に対するシビリアン・コントロールも確立している。湾岸戦争については国連決議という錦の旗もあって在留日本人の救出・保護・輸送という平和目的があった。国際世論も武力行使しなくていいから参加せよと呼びかけていた。
時代が大きく変わって1954年制度の自衛隊法は実情にそぐわなくなってきている。憲法の改正は急場には間に合わない。そうであるならば,首相は日本の民主政治に自信があるならば,政治的な決断を下して政府統一見解の法解釈で医療・輸送・通信などの分野の非武装自衛官や武器を搭載しない輸送補給という幹線輸送機・政府専用機など平和ミッションの自衛隊海外派遣にしっかり踏み切る時であった。
幸い掃海艇で停泊の派遣はようやくにして実現されたが,現場海域に到着した時にはすでにほとんど大部分の機雷は処理されていた。もっと迅速な措置がなされていたならば,国際的貢献の度合いはさらに大きなものになっていたであろう。
もちろん予想される近隣諸国の警戒感の高まりに対して鈍感であっていいわけはない。掃海艇の際に見られたように直ちに各国に特使を派遣するなりして誠意をもってその了解を求める外交努力を払うべきことは言うまでもない。
さらには50万人といわれる在留日本人の安全法に関する国家的政策の確立である。そのためには在外公館の籠城体制を整備すること,人質解放のためには社会党・土井たか子委員長を含む女性特派大使を急遽派遣することなど。結果は公明党・広中和歌子参議院議員が単身自費で出かけたに過ぎなかった。
これまで世界各地で軍事紛争が起きたが幸運にも日本人の犠牲者はほとんど出なかったために安全対策や有事の危機管理方式が十分確立されていなかった。
政治の在留邦人引上勧告の遅れ。先進諸国に比べての日本の政治家の動きの鈍さ。縦割行政の弊害を露呈した関係各省庁の足並みの乱れ。現地大使館を中心とする在留邦人の籠城体制の準備不足。こうしたことが国民に「政府は何をしているのか」という不安感を募らせた。
米ソの二極構造も消滅して大戦争の危機は去った。しかし逆に2大体制による紛争抑止力が後退してこれから局地紛争の拡散多発の恐れが生じている。
紛争が起こる度に右往左往するようなことは二度と繰り返して欲しくない。もし繰り返すようなことになれば政府が国民の信頼を失って「日本を頼むに足らず」と国際的軽蔑を受けて孤立化の事態を招くことになろう。そうした事態を避けるためにも我々は湾岸危機の教訓もしっかりおさらいしておく必要があるように思う
ー危機の政治学,佐々淳行,文春文庫,2005

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Hiroshi: 露プーチン・米トランプら民族派は戦争根絶をめざす

Hiroshi: 露プーチン・米トランプら民族派は戦争根絶をめざす
>>ネオコン封じ/マスコミ支配無効>>戦争化は無理
2020年01月09日
世界情勢:イラン、ゴーン逃走、市場・・・、民族派による、ロスチャ・ネオコンの詰め将棋。中銀廃止・国家紙幣化はいつか?
■昨年からの世界情勢
・昨年以来の香港デモ
・EUの混乱(中核のフランス暴動、スペイン政権の不在、英のEU離脱、)
・年末のゴーン逃走劇(トランプ・安部による脱ロスチャ・脱金貸し →日産の脱仏ルノー支配 →フランス野郎が逃走)
・地球温暖化の喧伝(グレタやマスコミ)
・市場の動き、中央銀行による緩和→バブルを維持。その一方で金が上昇し続けている。
・米中の貿易摩擦
・それに、日本の休日がやたら増えてきた。日本人無能化。
■背後で動いている勢力
背後で動いている勢力は
@各国の民族派:露プーチン、米トランプ、中:習近平が主導。
A金貸し(ロスチャ+ネオコン)。
B欧州を中心とした奥の院・王室勢力。
※その他、新市場勢力(米GAFA,中国のIT勢力、これらは?大きくは@と連動か。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■戦争化は無理
世界情勢を見るのに、マクロとミクロな視点両方が必要。近代200年を主導してきた金貸し、ロスチャの存在基盤は各国の中央銀行。それを維持するために、国家を相互に争わせ、
軍事支出→借金
させ、争った双方の国を支配してきた。そんな構造がついに封じられつつある。火薬庫の中東がプーチンとトランプによって安定化しつつある。
米軍は1月3日、イランのスレイマニ長官を無人爆撃機で殺害。米軍内部のネオコン派が戦争勃発を目当てに行ったと思われる。そして1月8日イランが報復措置として、アメリカ基地にミサイル攻撃した。しかしイランが攻撃したのは、格納庫。人命を考慮か。それに呼応するようにトランプは、米軍基地の被害が少なかったので大丈夫だとツイートし、次いで記者会見で経済制裁すると発表。軍事報復を行わないとしている。
・・・よって戦争化は無理。
数年前のロシア軍によるシリア進撃→昨年のIS撃退を経て、民族派による中東の安定が実現しそう。おそらく米軍は基地を次第に撤退させ、ロシア・トルコ・イランによる中東安定化が実現する。香港のデモや世界各地でのテロ。ロスチャやネオコンは何とか紛争の火種を作り、戦争や混乱を拡大させようとあがいてきたが、どうにも追い詰められてきた。最後の拠り所はマスコミ支配しかないので、地球温暖化を喧伝したり休日を増やして、頭脳支配・無能化させるしかない。でもマスコミ支配もだんだん効かなくなってきている。
民族派は、どこかで金貸しの息の根を止める⇒国家紙幣を導入し、中央銀行を廃止する。(これとFacebookリブラなどの通貨の動きはどうからんでいる?)
それはいつか?
今年の秋、トランプ再選後か。
それまでトランプはなんとしても株バブルを維持させようとするだろう。
※イランによるミサイル攻撃後、株価が急落したのは、ロスチャの動き。
※米・中・露の民族派は、打倒ロスチャ・金貸しでは協調するが、民族同士は競争する。したがって自国第一→貿易摩擦や保護主義、民族競争はこれからもっと多くなっていく。国民の活力第一へ。
欧州の奥の院は、2001年(9.11)以降、暴走する金貸しを見放し、次の方向性を模索。現在スペインの分裂や英EU離脱を誘導し、各国の民族派の独立を誘導している。その狙いは、小国化を促して巨大な国家勢力の力を殺ぐ実験。いずれ中国やロシアの分裂に応用させるだろう。平行してベーシックインカムの実験、小国に分裂させて安定化させ、大国を作らない実験。これは国家紙幣後の10〜100年後の世界を誘導するための実験、相変わらずフェニキア源流の奥の院は考える策略のスパンが長い。
by Hiroshi

日本を守るのに右も左もない
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2020/01/9591.html
http://blog.nihon-syakai.net/blog/2016/11/6234.html







2019年12月31日
2019年。民族収束が進む世界と旧勢力からの脱出に軸足を置いた日本
2019年を振り返ると、グローバリズム崩壊の動きは世界中で加速。民族収束はさらなる強まりを見せた。そして日本も表層だけでなく水面下においても大きく動いた一年となった。
■イギリスのEU離脱と崩壊寸前の欧州
もともと今年3月の離脱を予定していたイギリスは、2020年1月の離脱を決定。12月の総選挙で保守党が圧倒的勝利となった。首相の交代劇など紆余曲折の印象もあるが、新勢力との歩調を合わせEU離脱を確実のものとするために時間を要したというのが実態だろう。
欧州は今、フランスの大規模デモをはじめイタリアやドイツもいつ金融危機が起こってもおかしくない状況にある。イギリスのEU離脱を契機に今後欧州も目に見えて大きく動いていく。
■中東ではトルコが鍵を握る
メディアではあまり報道されていないが、中東ではトルコの動きが注目される。NATOの拠点基地がおかれているトルコだが、昨今ではロシア製のミサイルを配備するなど新勢力側へ軸足を切っている。トランプはそれを容認しつつ、NATO解体を目論んでいる。EUの解体とNATOの解体は今後も加速されていく。
■極東情勢も激変(北朝鮮・香港・中国・ロシア)
【極東情勢:北朝鮮と中国とロシア】
北朝鮮が連射可能な新型弾道ミサイルの開発に成功。この開発の裏側にはロシアの存在が見え隠れする。
動乱の続く香港においては、トランプが香港人権法案に署名した。これを受けて香港から外資が逃げ出すことになり、金融・貿易面で香港は事実上、市場経済における優位性を失うことになる。これは中国が本来望んでいることだ。習近平は香港に居座る金貸し勢力を駆逐するために暴動を利用あるいは暴動そのものを仕組んだと言える。現在、中国はマカオや深センへの開発を急いでおり、これらが香港に替わって新勢力の経済拠点となる。
ロシアと中国のガスパイプラインが開通。新勢力のエネルギー政策上、このトピックは大きい。また、ロシアのガスパイプラインは既に北朝鮮国境付近まで届いており、これが開通するのも時間の問題。極東の大国らが一枚岩になろうとしている。
■日本は平成から令和へ。日本の闇勢力は延命に必死
【天皇制とは? 〜異民族支配が続く日本、その象徴が天皇〜】
【天皇・闇勢力による自己植民地化 〜米軍はなぜ日本に存在し続けるのか?・・・内なる寄生勢力〜】
【天皇とその閨閥・財閥は、日本最大の売国奴 5 〜徹頭徹尾、世界支配層に乗せられ利用されてきた〜】
日本は天皇家と裏側にいる闇勢力による支配が続いているが、その支配勢力が新勢力側に軸足を切った。改元による天皇の即位によるマスコミの耳目の集め方は、あたかも戦前の様相にも酷似していたが、これは安倍の改憲を意図した演出というよりも、これを機に天皇家と闇勢力がロシア・中国ら新勢力側に軸足を切り替えていくことを意味している。しかし、それは国を守るためではなく、自身の延命でしかない。そして新勢力とそのフィクサーであるキッシンジャーと手を組み、安倍潰しに動き始めた。
しかし、それで日本が転換するとは考えにくい。本質的には、民族派の時代ならそれにふさわしい、人々の意識を捉えた指導者に変えていく必要がある。それが今後の我々の課題である使命。それは、昨年も伝えたが、現状の学校教育を変えていくこと。教育革命を実現し本物の追求力を備えた人材を育成していくこと。
−−−
今年一年、当ブログにお越し下さった皆様に感謝申し上げます。来年も日本と世界の事実と可能性を発信していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

日本を守るのに右も左もない
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<ブロガー: 見解による分類>
■大局を動かしているのはトランプ・Q・民族派
竹下雅敏: イラン危機は茶番〜トランプ/Qは大戦回避へ施策・ソレイマーニー司令官は死んでない
田中宇: イラン司令官殺害は米国がイラクから追い出されるための施策〜孤立を覚悟するイスラエル
ソルカ・ファール: トランプ大統領の真意はイスラム世界の統合 <<トランプ弾劾の真意は統合阻止
Hiroshi: 露プーチン・米トランプら民族派は戦争根絶をめざす
新井信介: イラン危機〜イラン司令官暗殺は米軍撤退と戦争屋炙出の施策>>イスラエル孤立
増田俊男: トランプ政権の目標はドル安と中東からの米軍撤退
■大局を動かしているのはイルミナティ・ディープステート
ハリマオ: トランプはペンタゴンの操り人形〜中東戦争>>WWWIII>>AI世界政府へ
井口和基: アングロサクソン・ミッション再考
玉蔵: 黙示録・第四の騎士
gamenotatsujinn: イラン偽旗デモでは誰も死んでいない〜パリテロと同じ手口
don1110: イラン危機の裏で跋扈するディープ・ステートの影
Dave Hodges: イラン危機はディープステートの計画>>イラン人米国侵入・ソレイマニ司令官はエプステインとパーリ中(。・ω・。)ノ▽▽\(。・ω・。)

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gamenotatsujinn: イラン偽旗デモでは誰も死んでいない〜パリテロと同じ手口


gamenotatsujinn: イラン偽旗デモでは誰も死んでいない〜パリテロと同じ手口
★イランの偽旗デモ:やっぱバレチャッタね!!
コラージュ技法  
投稿者:Legacy of Ashesの管理人さん 
投稿日:2020年 1月11日(土)16時45分44秒 より転載します。
貼り付け開始
https://6707.teacup.com/gamenotatsujinn/bbs/4119
ハマスとイスラエルはお友達で検索すると
https://angel.ap.teacup.com/applet/gamenotatsujin/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%83n%83%7D%83X%82%C6%83C%83X%83%89%83G%83%8B%82%CD%82%A8%97F%92B&x=0&y=0&inside=1
これはやらせビデオ
スレイマニ司令官の棺に殺到する参列者〜パリテロと全く同じ。空砲で殺されたとされる警官は今頃南米で悠々自適だろう。
https://news.livedoor.com/article/detail/17633695/
写真はコラージュ技法で作られる パリもイランも全く同じ
https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/c2cd7853d245b018923c12ca413313bd
イランの偽旗デモ〜やっぱバレチャッタね〜誰も死んでいないパリテロと同じ広告代理店!!
https://youtu.be/qqsDFqeFXEw?t=170
ハメネイの前の最高指導者はホメイニで堂々たる英国MI6のエージェント。イスラエルのハマスに資金援助していたことは拙稿で暴露した。ハメネイも同じ路線を継承。
一人も死んでいないパリ襲撃事件〜検索で3件ヒット
https://angel.ap.teacup.com/applet/gamenotatsujin/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%88%EA%90l%82%E0%8E%80%82%F1%82%C5%82%A2%82%C8%82%A2&x=0&y=0&inside=1
やっぱり空砲だった証拠ビデオ〜パリ襲撃 その後盛大な葬儀が一人200ドルもらって行われた。
https://6707.teacup.com/gamenotatsujinn/bbs/3096
イスラエル盟主のお抱えテロ組織
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/39.html
貼り付け終わり、パチパチ〜大拍手!
*だそうです!
イラン軍 撃墜を認める ウクライナ機墜落 人為的なミスで
2020年1月11日 18時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242451000.html
 台湾総統選 野党 国民党 韓氏が敗北認める
2020年1月11日 21時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242841000.html?utm_int=all_contents_just-in_001

Legacy of Ashes
https://6707.teacup.com/gamenotatsujinn/bbs/4119
https://angel.ap.teacup.com/applet/gamenotatsujin/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%83n%83%7D%83X%82%C6%83C%83X%83%89%83G%83%8B%82%CD%82%A8%97F%92B&x=0&y=0&inside=1
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/39.html
https://6707.teacup.com/gamenotatsujinn/bbs/3096

タマちゃんの暇つぶし
https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-19600.html








これから始まる世界再編成
2017/02/19 16:41
南シナ海に入ったアメリカの空母カール・ビンソン
◆2月19日
アメリカにトランプ大統領が現れてから、世界の再編成の動きが現れてきている。今まではネオコンと共同で世界の覇権を求めてきていた勢力が、トランプ大統領の登場によってその動きを阻止され、自由に自分たちのアジェンダを進めることができない状態に陥りだしている。この世界の覇権を狙ってきていたのは、「テロとの戦争」を掲げて中東やアフリカ、そしてNATOを通してロシアを追い詰めてきた勢力のことだ。
しかしトランプはその勢力と真っ向から対立し、ロシアとの関係改善を図る考えであり、またイラクやシリアで勢力を拡大してきたイスラム国(IS)に対する「本格的」な殲滅作戦を企図している。いままでこのイスラム国を生み出しかつ勢力拡大を支援してきたのが、アメリカのネオコンやCIA、サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国であり、トルコ、イスラエルなどであったが、トランプはこのイスラム国の殲滅を図っている。
トランプにとってロシアはその版図を超えて世界に覇権を拡大する意図は有していない、と理解している。プーチンはロシアを守ろうとはしているが、それを超えて覇権拡大を図っているわけではないからだ。だからトランプはプーチンと手を結ぶことができると考えているのだ。
しかし、ここでトランプが看過できない国家がある。それが中国である。言うまでもなく中国はこの20年間軍事費の増大をし続け、軍事大国の道を歩み始めている。アメリカにとって中国にこれ以上の覇権拡大を許してはならない、と決意させたのは2013年6月に行われた米中首脳会談の席上、習近平が、「太平洋には米中という2つの大国を収めるに足りる十分な空間が存在する」と発言したことだ。これは明らかに、中国に太平洋の半分をよこせ、という意味であり、中国側のその増上慢の姿勢が明らかとなった瞬間だ。
これに加えて、日本の尖閣諸島周辺に対する中国側の動きであったり、近年では南シナ海における埋立と軍事施設の建設などがあり、アメリカに中国にこれ以上の覇権拡大的行動を看過してはいけない、という危機感をもたらした。ようするに中国は自分たちの育ての親ともいうべきアメリカに向かって、同等の権利をよこせと迫ったようなものなのだ。
すでに中国はウクライナから海上ホテルとして使用するとして譲ってもらったスクラップ寸前の空母を海上ホテルとしてではなく、空母として補修して使用しだしている。またアメリカから盗み出した様々な情報・技術を動員して最新式の軍事力の向上を図ってきている。軍事衛星も打ち上げている。このような背景からアメリカが中国を叩く、と決意したとしてもおかしくはないだろう。
今回アメリカは空母カールビンソンを南シナ海に派遣したが、中国が黙ってみているはずもなく、これを手始めとして、米中の軍事的緊張は一気に高まる気配が濃厚となってきた。アメリカが中国が引くに引けない状況にあることを知って空母を派遣したことは、アメリカも中国と衝突することをわかったうえでの行動であるからして、とうとうアメリカは「仕掛けた」ことになる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■南シナ海:アメリカ空母打撃部隊、論争の起きている海域 に入る

ABC
http://www.abc.net.au/news/2017-02-19/us-carrier-group-patrols-in-south-china-sea/8284224




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San Bear: インディアンの予言〜未来のヴィジョンと備え

San Bear: インディアンの予言〜未来のヴィジョンと備え
インディアンの大予言
Black Dawn, Bright Day: Indian Prophecies for the Millennium That Reveal the Fate of the Earth
サン・ベア(San Bear)&ワブン・ウィンド(Wabun Wind)著
加藤眞士・三村寛子訳
本書の特徴は、予言を避けられない未来として、それに生き残るための具体的なサバイバル・メソッドやツールの用意を呼びかけているところにある。
■私のヴィジョン
地球の変化の時期に、いったい何が起こるのか?私の予言は、夢とヴィジョンにもとづいている。世界のあるところでは、巨大な地震や火山の爆発が起こるだろう。だが、私は地球の極移動が起こるとは思っていない。大陸が裂けてしまうようなことも起らないと思っている。
至る所で私が見るヴィジョンは、大気の温室効果によって引き起こされる沿岸部の多くの洪水である。激しいハリケーンや嵐が世界中の沿岸部や内陸部を襲うだろう。気候の変化も激しくなるだろう。沿岸地域のいくつかは、大津波によって破壊的な打撃を受けるだろう。その地域は完全に水没してしまうのだ。世界的に影響を与える砂漠化も進むだろう。また、殺虫剤の使い過ぎで、虫を常食としていた自然の捕食動物を全滅させてしまい、そのために虫が異常発生し多くの被害を引き起こすだろう。世界の多くの場所で化学工場などの事故による産業汚染が、水、空気、土をさらに汚染していくだろう。そして、治療法のまったくわからないエイズ以上の病気が発生する。事態がいよいよ深刻となったとき、大都市にいるほとんどの人は、そこから20マイル(約32キロ)も離れることができなくなるだろう。都市の問題のひとつは、さまざまなサービスネットワークの崩壊である。主要な都市では、すべてのことを他人やサービス会社に頼っている。電気、天然ガス、ガソリン、公共の交通、ゴミの収集、下水設備、そして、最も重要な食料と水もである。すべての食物は、大都市にトラックと鉄道で運び込まれていることを忘れてはいけない。だから、もし、それらの輸送が止まってしまったら、あなたたちは食べるものがなくなるのだ。また、都市にサービスを供給している人たちは、会社が賃金を支払わなければ働かなくなることも忘れてはならない。都市は、まさに死の罠となるのだ。生き残るためには、少なくとも都市から30マイル(約48キロ)は離れなければならないだろう。あなたは、たっぷりの水と木や石炭のような天然の燃料の供給をしてくれるところを見つけておく必要がある。その場所が、他の天然資源も見つかるところだとさらにいい。もし、後ろに大きなダムがあるのなら、その近くの谷を選んではいけない。地震は数分でダムを破壊させ大きなダメージを引き起こす。沿岸部や低地では、嵐と津波のために洪水に見舞われるだろう。温暖化現象を引き起こしている汚染の増大によって、多くの人が予想するよりもずっと激しい洪水がやってくる。
これまで私は、地球の変化の到来を教える実に多くの夢を何回も見てきた。私は都市が現在の形態をとどめることができなくなる姿を見た。変化の最中、もっとも危険な場所は、核や化学プラントを持つ都市近辺だろう。しかも主要都市はあらゆるサービス系統の麻痺を経験するだろう。夢の中で私は見たのだ。道路にあふれたゴミの山、嵐や地震などで電力供給システム、壊れた水道管、そして、システムの完全な破壊によるガソリンの欠乏した都市の姿を。
また、私は大都市での人種暴動の予知夢も見た。政府に給料を払う金がなくなると、警官は市民を守るためのものでなくなった。それどころか、ある夢の中で、警官が自らを『銃の兄弟』と呼び、徒党を組んでいた。彼らは、銃を使ってあらゆるものを奪っていたのだった。サビ病に冒される麦の夢も見た。キャンディのような錆の塊ができる重い病気で農作物を駄目にしてしまう。そこには、カラスやコンドルのような大きな黒い鳥が待ち構えていた。彼らは食べ物がなくなると、人間の屍をついばんでいた。
■地震
1980年代初期に、私は2000年までに大型の地震が旧ソ連を襲うと告げている。1980年代の後半、これらの地震が起り始めた。また、1978年に見た、夢の中のイランの地図の話もよく語った。夢の中で地図からイランという文字が消えてしまったのだ。スピリットは、その夢はイランがいずれ隣国や地震によって破壊されてしまうという意味だと教えてくれた。その破壊は実際に始まっている。
変化かが強まると、地震や火山の噴火、その他の地球の動きに関係することもすべて強まってくる。1988年のある24時間には、日本が1万7000回の小さな地震に襲われた。だが、これらは小さな地震にすぎない。大きな地震はもう少し後にやってくる。マダガスカル沖で起きた地震は、ある場所の海底を750メートルも持ち上げ、またある場所を450メートルも下げた。地球が振動し始めるとき、巨大なエネルギーが動く。私は都市のビルの下の地面がすべて液化して、水のように動く地震を予知している。それは液化現象と呼ばれる、ほんとうに恐ろしいものだ。ビルが、数秒のうちに沈んでしまうものだ。
地震が起きる前に予言できる人を知っているだろうか?私は、地震を予知出来る親戚を紹介したい。
ゴキブリは、地震が起きる前に円を描いてぐるぐると回る。
ナマズは、まったく動かないで、じっとし続ける。
また、ぎざぎざの葉をもつフィロデンドロンは、大地震の前にはらはらと落葉する。
こけらは、警告信号であり、自然界の出来事のほんの数例である。
中国では、1976年の大地震で80万人が死んだ。その数年後にまた大きな地震があった。だが、人々は二度目の地震に備えていたので、多くの命が助かった。
彼らは、最初の地震の前に動物たちが落ち着きがなくなったのに気づいていた。それで、また動物たちがそわそわしだしたとき、次の地震を察知したのである。カルフォルニアの人々は、このことを知ると、動物園に地震探知器を備え付けた。大学の教授よりは、動物の方が地震が来ることをよく知っているのかもしれないと考え始めたのだ。動物は、そういうものに対する直感を持っている。彼らは直感によって大きな変動が起る前に、人々に警告することができる。ただし、人々が聞こうとするならばの話だが。
■夢
私に進むべきあらゆる道を教えてくれるのは、夢の中のスピリットである。夢を見ている時間は非常に貴重である。日常的意識が閉じられ、代わってスピリットとのコミュニケーションが、メッセージの道が開かれていく。スピリットが、メッセージや知識を与えることのできる瞬間である。
オーストラリアの原住民アポリジニは、その夢でよく知られている。彼らは4万年にわたって、聖なる夢の教えを子孫に残してきた。彼らは、子供が生まれる前にそのことを夢で知る。性別や性格までも前もって知ってしまうのだ。彼らは、夢に祈るための特別な場所を持っている。
私がその特別の場所を訪れたとき、アボリジニたちは自分たちのために夢を見てくれるように頼んできた。私は、夢見の場所で祈った。すると広い砂丘のある海沿いの土地が見えた。その向うには、さらに低くなった土地が広がっていた。私は、大地の浮き沈みが見られるので、あなたたちの土地の一部が洪水に見舞われるのではないかと言った。すると、彼らはその言葉に同意し、自分たちの夢からもそのことは知っていると言った。
私は、重大なことが起る前に、夢の中でスピリットが警告出来るように、人々にも祈ることを勧めたい。
■その他の予言
われわれの移住の巻き物に語られた、もうひとつの予言がある。樺の樹皮に描かれた4つもの円に表わされる4つの世界について語られたものだ。4つの円には舌を突き出した熊の姿が描かれている。それは、熊が舌で次の世界のページに穴を空け、その世界に入るために必要な知識を人々に与えるという意味である。5年もの間、この予言を語り伝えながら、私はこの予言の本当の意味で理解してはいなかった。だが、今では私が教えを通じて行ってきたことが、第5の世界のベールに穴を空けていることだったのだと信じている。私の知識を分け合うことで、今の第4の世界から人々が解放され、第5の新しい世界に導かれる手助けをしていたのだ。予言と地球の変化についての知識を分け合うことで、人々に次の世界をそれとなく示していたのだ。
インディアンのもうひとつの予言に、地球が自らの繁殖力を制御するときについて語っているものがある。あるところは異常に雨量が増え、あるところは異常に乾き、またあるところは異常に暑くなり、異常に寒くなるところもある。これはまさに今、私たちが経験していることである。過去数年間のニュースの多くが、干ばつやどこかの記録的な寒さやある場所の熱波について報道している。
ヒンドゥー教の年老いた僧侶が、自分の国にも予言があり、木が死に始めたら地球の変化の始まりであると私に話してくれた。これは、全ヨーロッパで今起こっていることだ。ドイツでは国内の半分以上の森林がすでに死滅したか、死につつある。アメリカやカナダのかなり広い範囲でも、森林がどんどん死んでいるのだ。酸性雨やその他の汚染物質で、木の高い部分からどんどん死んでいるのである。
予言の別の言葉に、空気中の有害物質のために人々が家から出られなくなるときがやってくるというものがあった。私は、旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故のときドイツにいたが、まさに予言どおり、放射性降下物のために家の外に出ないように警告されたのだ。
チェルノブイリ災害から2年後の1988年の冬、旧ソ連とヨーロッパで記録的な最低気温が観測された。この2つの出来事は関連している。われわれ人間が自然と一緒になって地球の変化を起こしているのだ。人類もまた、地球の一連の変化の一部である。
すべての聖なる教え、私たちが確実に今の地球の大きな変化のまっただ中に入っていこうとしていることを示している。予言が実現されようとしているのだ。私たちはひとつの時代の終わりと新しい時代の始まりの真ん中にいる。地球の変化は予言された経過の一部なのだが、その中で役割を果たす人間によって、それがいっそう早まってきたのだ。このころになると、母なる地球が人間の手による破壊から自らを守るのが難しくなってくる。地球はその歴史の中で大きな変化をいくつも経験してきた。だが、現在起こっている変化との違いは、変化はスピードと苛酷さをエスカレートさせている人間の影響にある。
私たちはインディアンは、この偉大なる変化の時を浄化と前進の時代とみなしている。人類は、自覚と目覚めという大きな艱難突破の偉大なチャンスを与えられているのだ。変化から生き残れる人々は、私が理解しているところでは、より高いレベルの目覚めと、より聖なる方法で歩き出せる意識に到達した人々である。そして、現在を第4の世界として、私たちが第5の世界と呼んでいる、変化の次の段階に入ったとき、そこに到達できた聖なる方法にしたがって生きる人たちが、輝ける日々の一員になるだろう。
■暮らしの備え
第5の世界では、私たちは地球や人間ともっと調和を保って生きられるようになる。これが変化によって、そして今も私たちの中にいる多くの師によって、準備されつつある世界なのだ。第5の世界には、地球や互いを破壊するためだけにあくせくしていた人々はもはや存在しないのである。私には、世界の人口の約4分の1の人々が生き残るのが見える。生き残る人々はすべて高尚な意識に目覚めるだろう。私の仲間も偉大な霊的な指導者が現れると信じている。何人かはすでにここにいる。この指導者たちが変化の時代を通じて人間の意識を導く手助けをしてくれるだろう。その後、私たちはすべてに対してまったく違う意識を持つようになるだろう。これがあらゆるレベルの浄化の時代であり、浄化が完成された時には、今ある多くの物がもはやこの世に存在しなくなるだろう。
サバイバルに必要な重要事項のひとつは、社会通念とは違った意識を持つことである。
この意識において、最初に来るべきものは、地球を知ることだ。
地球をきれいにする時期は、人類をきれいにする時期でもある。人類にとっては、私たちの周りの世界をつくり出すのを助けてくれた、過去の信頼関係を取り戻す時期である。
私が気がかりなのは、地球の変化が起こっているのを知りながら、それに対してどうしようもないと言っている人々である。あなたにできることはあるのだ。だが、サバイバル精神を気取るだけではだめだ。食料を保存するだけでは助からないからだ。あなたを救ってくれるのは、あなたが考え方に変化を起こしたときである。
本当に生き残れる人は、肉や豆の缶詰を隠した袋の上にライフルを持って座り込む人ではない。意識をもう一段高められる人々だけが、最後に生き残ることができるのだ。
地球の変化は、生活のすべてのレベルに素早く現れてきている。私たちはあなたに、今から始める、いかに生き残るかについての役に立つアドバイスをしたい。あなたがサバイバルプログラムを進めるのに、「大変化」を持っていてはいけない。毎日の基本的な生活の中で、あなたのサバイバルを確かなものにするための実践的な方法を今から始めよう。
上手な始め方は、サバイバルのための本質的要素のひとつを選ぶことだ。
たとえば、食物である。そして、あなたが日常生活で取り込んでいるすべての面にわたって、集中して1日を過ごしてみる。どこで食物を調達するのか、どうやって貯蔵すればいいのか、どうやって料理するのか?通常の日常生活に支障が起きたらどうするのか?持っているもので必要なものをまかなえるのか?どうやってやるのか?その分野の知識をもっと必要としないのか?必要ならば今すぐ調べて学んでおこう。現在持っている道具のほかに必要なものはないのか?あれば、すぐに買っておく。
道具、食物、シュルター、その他、あなたに必要なものに気づいておくことである。将来、必要になるものを計画し、最高品質の物を買っておくこと。取り換えることができなくなるとわかったら、安物や壊れやすいのは買いたくないはずだ。もし、壊れてしまったらあなたは立ち往生してしまうからだ。必要になる前に、自作農として入植する技術のすべてをできる限り学ぶようにしておくことだ。あなたの住んでいる周りの土地で何ができるかを知っておこう。まだまだ野生の食べ物や魚のいる川のある地域がある。食物の乾燥法や缶詰にする方法、切り干し肉にする方法を習っておこう。
そして、考えねばならないもうひとつの重要事項がある。それは、お金である。
財産はできる限り現金にしたほうがいい。貯金している銀行のことも含めて、経済界の動きに注意しておこう。予告なしに経済状態が変わることを知っておくことだ。現金がもっとも力を持つときがやってくる。現金を持っていれば、わずかなお金でも物を買うこともできるときが来るだろう。現金は、どのような経済状態のときでも、最後まで使えるもののひとつである。金や銀は、他の物よりは長い価値を持つが、たくさんとっておくことは勧めたくない。金や銀さえも換えにくくなるからだ。
もし、あなたが都市やその近くに住まなければならないのなら、水道管やガス管や下水システムを壊すかもしれない地震の可能性に気をつけよう。あなた自身のサバイバルのためには、どうやってガスや電気、水を止めるのかを知っておこう。
家は耐久性のある家にしておこう。地震の避難訓練もしておくことだ。大きな嵐も多大な被害を起こすかもしれない。家屋の破損を修理できる人が誰もいなくなるときは、国の大部分がそうなっているだろう。どの都市の近くにも、その地域のすべての人々を全滅させるほどのガスや化学物質が貯蔵されていることを知っておくこと。インドのユニオンカーバイド社の漏出事故から起こった大惨事を思い出すといい。この種の災害は、どこでも起こり得るのだ。もし、あなたが都市に住んでいるのなら、食物の種をどうやって発芽させるのかを、家の中でどうやって庭を造るのかを習っておこう。場所があるなら、庭は外に造ること。町の近くで食物を収穫する人から直接食物を買えるようにしておこう。
大都市でゴミ収集や衛生事業が機能しなくなったら、病気や伝染病があっという間に広がるだろう。水や空気がさらに汚染されると、生き残ること自体がもっと難しくなってくる。
全体に、今はできるかぎり、融通が利くようにしておくときである。町からのもっともよい脱出ルートも知っておこう。主なハイウェイが封鎖され、橋が使えないときなど、他の道を捜すための詳しい市街図を持っておく。大都市からの脱出ルートを考えるときは、化学物質の漏れ、ガス管の破損、電気のストップなどを引き起こす地震の被害の可能性を考えに入れておくことである。車のガソリンはいつも満タンにしておくこと。そうすれば、自分で逃げ出せるし、必要なだけ町から遠く離れられる。ガソリンスタンドの給油マシンは、電気がこなくなったら動かなくなることも覚えておこう。私が旅行をするときは、(飛行機の中でも)懐中電灯、ナイフ、フォーク、缶切りは持っていく。その他に道具の中で大事なものは、コンパスである。それがあれば、夜でもどちらに行けばよいかがわかる。コンパスと地図の読み方を習っておくこと。だが、できる限り快適に生き残る準備をするようにしてほしい。私が人々に勧めているのは、どんなライフスタイルでも快適にすることだ。人生をより困難にしても、褒美などないのだから。
田舎に住もうと決めたら、その周りの地域を学ぼう。野生の食物について学び、どのように正しく収穫するのかを学ぶことだ。そうすれば、1年でほとんどなくなってしまうようなことにはならない。作物にどうやって肥料をやり、収穫するかを学ぼう。さもないと、見捨てられた果樹園の果物のように無駄になってしまう。
家の場所を選ぶなら、ある時期が過ぎたら、電気がこなくなることを忘れないことだ。太陽とロウソクに頼ることになるかねしれない。必要になるはずのすべての物を注意深く捜しておくこと。
多くの場所の水は、汚染されているだろう。水を捜し、浄化する知識や技術を強化しておこう。調査や勉強に時間を費やすことだ。でないと、あなたが理解していない物事が、結果としてあなたを殺すことになる。恐れのためや、準備が不十分なためにである。
砂漠や山の中では、人は準備不足や恐怖のために同じ所をグルグルと歩き回って、死んで行く。生活に必要な本質的なものを知り、実際に必要になる前に用意しておくことだ。準備が整えば整うほど、あなたと、あなたと一緒にいる人が生き残るチャンスが増えてくる。あなたの地域で医術の心得のある人を捜し、自分でできるかぎりの応急処置を学んでおこう。家の中と車の両方に基本的な緊急用品をそろえておこう。
地球の変化の時期の間中、私たちは健康と幸福にいっそう自分で責任を持つ努力をしなければならない。なぜならば、個人的に必要なものの多くは、手に入りにくくなるだろうから。この変化期に、私が皆に勧めているのは、特別な機具や薬を必要とする特殊な医術は早めにかかっておくことである。たとえば、予備の眼鏡を買うとか、歯医者には行っておくとか、必要だと感じる外科手術も済ませておくことだ。これらのことは、今しておくべきである。なぜなら、地球の変化が激しくなると、それらは簡単に手に入らなくなるからだ。あなたにバランスを失わせるのは、ときにはほんの些細なことだからである。
できる限り、体の調子を良い状態に維持しておこう。私は、体を良い調子に保つために歩いたり、軽いヨガを行ったりしている。薪割りや庭仕事は体を鍛えるのに適している上に有益な方法である。
いつも車のトランクには、サバイバル道具の基本的なものを入れておこう。
寝袋、
1ガロン(約3.8リットル)の水。
家の中には、少なくとも5ガロンの飲み水を備え、新鮮な水をいつも補充しておく(車の中の水も同じようにすること)。
私は、あなたに強く勧めたい。適切な食物の貯蔵技術を心得ておくことだ。そして、少なくとも、5日間分の乾燥食料かフルーツやナッツを手元に置いておく。乾燥食料は、5ヶ月ごとに取り換えておけば、いつも新鮮である。将来の日常食物のためには、多くの穀物、豆、レンズ豆を用意することをお勧めする。もし、あなたが今この方法に切り替えれば、もっと健康になるし、地球にとってもよいことである。あなたが穀物や豆を使うならば、いいアドバイスがある。小麦は、水に浸して発芽させる。そうして芽を出した小麦から作ったパンは、とても美味しいのだ。アルファルファは一般家庭で発芽させたり、植えたりできる。サラダに使ったり、お茶にもできる。私はいつも豆とグリーンピースを一晩水につけておく。そうすると、料理をするとき早く煮えてエネルギーの節約をすることができる。
穀物の良い挽き器を手に入れておこう。
もちろん、手動のものを。ミキサーに入れて小麦粉を砕くこともできるが、手動の挽き器に頼らなければならなくなるまでは、電気挽き器も役に立つ。小麦の粒は、水に浸して朝食用に料理できる。それには多くのエネルギーと栄養がある。
塩(貯蔵用や味付け用に)と唐辛子(これは、寒いときには身体を温めることもできる)を蓄えておくこと。同じように調味料としてハーブ類も忘れずに。
それから、もし、いくらかの野菜を育てる小さな庭のスペースがあるなら、あなたは準備OKである。食べていくことができるし、あなた自身や愛する人にも与えられる。そして、地球にこれ以上包装ゴミを出さないようにすることで、この星を助けることにもなる。
もし、テントを買うなら、本当に防水かどうかを確認しておこう。また、よく絶縁された寝袋を手に入れておくこと。それも良い投資である。ダウンジャケットは、他の材質を選択しておこう。
歩いてどこかの地域に行かなければならないときは、質の良いリュックサックと水筒を持とう。リュックサックは、必要なものを運ぶのに十分大きくなければならないが、あなたが実際に運べる程度の物を選んでおく。強くて快適な良いリュックサックを選んでおこう。持ち運べる以上のものを詰め込もうとしないこと。
リュックサックには、予備の靴下、マッチ、水の浄化剤、そして、食料を最低5日分は入れておかなければならない。良い靴下と靴は特に重要である。水膨れのできた足では、長距離を歩けない。
私が推薦する食べ物は、乾燥果実を含めて、
ナッツ、
干しブドウ
など簡単に用意できるサバイバル食品である。これらをいつも準備し、新鮮さをチェックしておく。コンパスと必要な地図も用意しておく。これだけのものをリュックに背負えば、必要なら歩いて砂漠へでも行くことができる。浄化の後、私たちは再び自然の言葉を学ぶようになる。私たちは、今度こそ地球を傷つけることなく、地上での正しい生き方を学ぶことになるのだ。私たちの仕事の重要な部分は、残された自然の中でバランスを再び保つことである。砂漠地域や切り開かれてしまった土地に再び種を蒔き、絶命しつつある種の回復を手助けすることだ。私たちは、土壌を傷つけることなく安定した収穫を得るためにパーマカルチャーを行い、大地とその精霊を讃える儀式を行うだろう。そして、地球の再生のために創造主の教えに耳を傾けるだろう。今でさえ、私たちの多くは自然の回復を助けようとしている。ビジョン・マウンテンの上では、私たちは、そこに住んでいる動物のいかなる狩りも一年中許してはいない。動物の数を再び増やすためである。雪のために十分な餌がないときには、私たちは山に入り鹿に餌をやる。私たちは鳥たちが私たちは一緒に暮らせるように、植物を育て、その種を彼らにあげている。そして、蛇が殺されないように守ったり、生きた木を切ったりしないようにしている。そうして、すべての生命が生き残れるようにあらゆる方法で努力しているのだ。変化の一部として、先住民たちの古い伝統が戻ってくるのを見るようになるだろう。実際にその中のいくつかは、すでに実行されている。例えば、ベア・トライブでは、決断のとき誰もが平等の発言ができるように輪になった会議によって運営されている。だが、最終的な決定はスピリットに委ねられる。スピリットが私たちに何らかの方法で行動するように教え、それに耳を傾けるのである。例えば、スピリットが移動しろと告げたときに、私たちは素直に移動する。スピリットには、私たち人間よりももっと安全な場所が見えているからだ。また変化の一部として、私たちがテクノロジーに依存しすぎていたことの重要な教訓を学ぶだろう。私は電球には何ひとつ反対しているわけではない。ただ世の中が技術に頼りすぎていると思うだけだ。技術的な装置が働かなくなったとき、あなたが今持っているものが何の役にも立たなくなることを知るだろう。
例えば、私の親友のマリオ族の兄弟たちを見るがいい。彼らは、かつて世界のある場所でかなり進んだ文明を持っていた。しかし、彼らがニュージーランドにたどり着いたとき、彼らは発達した文明をもはや必要としなかった。それで彼らは、余分なものを捨てたのだ。人間が自然との調和を学び直すとき、人々は肉体だけではなく霊的にも癒されるだろう。人間がストレスや不調和から自由になったとき、スピリットは、彼らを長生きにさせる。ペルーのインカの人たちは、350歳まで生きたという。私の部族の人々も、白人がやってくる前までは、120歳から140歳まで長生きしていた。熊から学んだ呪術医師たちは特にそうだった。彼らのある者たちは、冬眠に入ることがある。冬の間中眠り、春になって再び生活を始めるのだ。偉大なるスピリットとあなたが調和的になったとき、肉体の老化のスピードは遅くなる。スピリットは、あなたのすべての師でもある。私たちは、スピリットの助けを得ることがいかに正しいことかをもっとたくさん学び直さなければならない。
■変化後の世界で
地球の変化の後に、私たちはスピリットから、いかにして自分たちの肉体を若返らせるかを学ぶだろう。これは、とてもたやすいことである。そのときには、空気や水や地球を汚染する人々はいなくなっているからだ。私たちは、もっと自然と調和した体に合う食べ物やきれいな空気、そして、美味しい水を飲むことになるだろう。自然の資源を争って奪う人もほとんどいない。そして、すべて無意味で利己的な争いに終止符が打たれるのだ。あなたが人間として最大の力を持つようになると、もう恐れるものは何もなくなる。自分を守るために、嘘の人生を生きる必要もない。あなたは寛大にすべての人を愛することができるだろう。誰かがあなたから何かを奪うのではないかという恐れもなくなるからだ。あなたは世の中で人々が、愛と偽って押し通そうとしている利己的な所有欲からさえも自由になれる。それは、あなたが自分の中に、あなた自身や他人を愛する心を十分に持っていることが理解できるようになるからである。あなたの周囲の人々が、あなたに愛を得られるようにし、あなたはその愛を受ける。それこそ美しい世界である。
地球の浄化期間のあと、私たちは第5の進化の世界に入っていく、この世界に入る人々は、地球全体から集まってくる。だが、彼らはみな同じレベルの意識を共有し、自らの人生を自分たちの方法で見つけていくだろう。
私は、ある場所でこんな夢を見たことがある。少数の人々が丘の向こうからやってくる夢で、私たちはみな抱き合って、こう言うのだ。「おお!友よ、私たち生き残ったのだね」と。この世界には、もはやどんな主義も存在しない。私たちは「あなたはどの教会ですか?」とか「どんな考えで、先生は誰ですか?」と、尋ねたりもしない。そんなことは、まったく問題ではないのだ。
浄化の後、私たちはわずかな人々だけがある意識レベルに到達して学ぶのを知るだろう。彼らはいつも、より霊的な知識を求めている。地球変動のあいだ彼らのサバイバルが、愛と調和の中で生きようと努力したために実現したのだと言うことを人々はしるだろう。
私の部族の教えの中に、8番目のレベル(人間の通常使われている第7層までのオーラのさらに上位の層の意識)の力がある。8番目のレベルに入ると、あなたは一日中スピリットと同じレベルで生きていることになる。あなたはスピリットたちと語り、彼らと一緒になって考えるのだ。浄化の期間中のその後で、多くの偉大なスピリットたちは、人間の姿をとって私たちの中に現れるだろう。
1880年に、パイウト・ゴースト・ダンスの予言者であるウォボカは、自分の見たヴィジョンから地球変動の後に何が起こるかを語った。彼はこう言った。「バッファロー、馬、そして人間、それらがたとえ消えてしまっても、それは一瞬の幻にすぎない。その後、我々は、皆ひとつになるのだ」と。それが起こったとき、私たちはとても美しい、誰にも壊されていない新しい地球を見ることになるだろう。それこそが、多くの伝説が夢見た地上の楽園「夢見る地球」の姿である。なんと素晴らしい!

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