2018年11月01日

スウェーデンボルグ,霊界の記録

スウェーデンボルグ
Emanuel Swedenborg (1688-1772)
(スウェーデン):鉱山技師
生涯の前半は科学者及び発明家として活躍したが、後半は霊的な世界に没頭する。
霊界を自由に行き来でき、死者とも交信可能であった。

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http://www.geocities.jp/hebisumo1999/Swedenborg/Swedenborg.html
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地獄の住民
だが、この霊たちの姿・形・顔つきは、先ほどの話で記したようにいずれも醜悪を極め、とても同じ霊だとは思えないものであった。
ある者の顔は黒色で醜く、またある者は顔一面にアバタが吹き出しており、ある者は恐ろしげな歯だけをむき出している・・・・・・といったようなものであった。この世界にもやはり、霊たちの住居や街、植木等々・・・・・・霊界にあるものはすべてにあるようだったが、それらのものは正視できないほど怪奇な姿をしており、また世界全体に鼻をさす気持ちの悪い異臭がただよっていた。
この世界の様子は、どこまでいっても同じように気味の悪いものばかりだった。
ある街角のようなところへ出たとき、突然ひとりの霊(凶霊)が飛び出してきた。
彼はなにかわけのわからないことを大声で口走っている。
すると、彼を追いかけるように、ほかの凶霊がひとり飛び出してきて、これも同じようにわめいた。
私が驚いて見ている間もなく、町のあちこちから、いずれも醜怪な顔つきの姿の凶霊たちが何百・何千と集まってきた。
かれらは、いずれもその醜い顔つきを一層醜くゆがめて大声で何かを口走り、ののしりあっている。
わたしには、彼らの口走っていることの意味が分からなかった。
しかし、彼らの言葉の底にあるのは全てが怒り・憎しみ・報仇の念・虚偽といったものばかりであった。
また、その口調もとても聞くにたえないものであることが、私の全身をぞっとする思いで凍り付けてしまった。
だが、続いて私の目の前で起こった事件は、さらに一層私を耐え難い気持ちにさせるに十分だった。
彼らの全員が、一番初めに街角へ飛び出してきた凶霊に打ってかかった。
ある者は彼をたたき、ある者は石をぶつけ、ある者はこずき、また眼や歯に棒きれや指を突っこんで彼をいじめる者さえあった。
彼の苦痛の叫びと瀕死の表情は、私の心臓を突き通す痛みを感じさせた。
しかし、大勢の凶霊たちには、これはかえって彼らをより一層かきたてるだけで、彼に対する残虐な行為はそのたびによりひどさを加えていった。
私は、あまりの惨状に目をおおいながら、そこを去って、また小さな明かりのほうへ向けて歩き出した。
しかし、いくらもいかないうちに、そこでも同じような事件が起きていた。
私は落ち着いて、この世界全体を見渡した。
するとそこに私が見たものは、この広大な世界のいたるところで、同じようなことが何千何万と起きているのが見えてきたのだ。
私は、これが地獄の責め苦というものなのだと、このときになって初めてわかった。
星新一のショートショートに、軍隊の目の前に突然現れた集団に対して指揮官は無条件に攻撃命令を下し、
相手は苦しがるモノの消滅はせず、それでも彼らを見ると無条件に怒りと憎しみが込み上がるので攻撃してしまい、ふと冷静になったときに
「もしかすると俺たちは地獄の鬼の役割を与えられたのかもしれないなぁ」
と思うものの、目の前に現れた人間を見ると攻撃しないわけにはいかないという作品がありました。
多くの宗教が、地獄が存在するのではなく自分自身で作り上げるといっていますが、まさにそうなのでしょう。
相手が悪いからと残虐な気持ちを満足させていると地獄に行って仲間が待っています。
そうならないためにも、死ぬまでに善行と悪行をプラスマイナスゼロぐらいには挽回しておきたいところです。
 
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憎しみあった夫婦
1718年に死んだスウェーデン国王カール12世は、激しい性格の人間で生前も自分に従わない者には苛酷なやり方で臨んだ人物だった。
この国王の結婚はまさに地獄的な結婚であった。
彼は地獄でも(同じ)妻を選んだ。
しかし、この女の霊は国王に負けない激しい性格の霊だった。
初め彼と霊界の妻との憎しみ合いは、国王がナイフを自分の口に飲むビジョンになって見えてきた。
それは実は国王が妻の背中にナイフを突き立ててやろうと考えていることを示していた。
激しい口論を二人がしたあとだった。
しかし、妻のほうも国王に負けていなかった。
同じような激しさを見せ、やがて彼を屈服させてしまった。
そして、国王は妻の前にひざを屈してその足をなめさせられていた。
ふたりの間の憎しみはこれほど強く、これはまさに地獄的結婚の典型としかいいようのないものであった。
霊たちの話では、国王の妻になった女の霊は彼女自身が悪魔的な女の悪霊にそそのかされているのだということであった。
 それはともかく、こんなに憎み合いながらも地獄の夫婦は一緒にいるのだから普通に考えれば納得ができない。
しかし、これは彼らが「天の理」を自らねじ曲げる者たちなのだから、これで話のつじつまは合う。
また「天の理」をねじ曲げた彼らは相手を屈服させ、自分が支配者になることを喜ぶものなので、
双方が結婚の相手を屈服させようと、いつも争いながらもその中にねじくれて、邪悪な喜びを感じているものなのだ。
憎しみあう夫婦が死後も一緒にいることなんて想像できないのですが、憎しみあうことによって互いを引き寄せているのかもしれませんね。
相手に自分の足を舐めさせるというような屈服のさせ方が、いかにも西洋的です。
 
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天国の住民に対する誤解
高いレベルのひとりの霊の例だけ簡単に紹介しておこう。
この霊に私は、天国の生活についてどう彼が考えているかといったことをいくつか質問してみた。
「天国ではなにもしないでのんびり暮らせるのが楽しみか」
などともたずねてみた。
しかしこれには彼はこう答えた。
「そんな怠惰な生活にはなんの喜びもない。それでは喜びも消えてしまい、生は嫌悪すべきものになってしまう」
彼の答えは多分読者が予期していたところと変わらないはずである。
彼は行動に裏づけられる本当の「信」の世界に生きている霊なので、こんな答えをしたわけであった。
そして、彼のような「天の理」への「信」から発する行動こそが、私がこのときに執筆中だったテーマ「善行」にほかならなかった。
天国での生活は、いつもおだやかでゆったりのんびり何もしなくてもよいかのようなイメージを持ちますが、そこの住民は忙しく働き続けるようです。

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その人
「夢日記」を書き始めるまでにこの人物がし遂げてきた業績たるや驚嘆すべきものだった。
幾つかの新しい科学を創始した他、彼は当時の全ての科学をことごとくマスターしていた。
脳に関する新しい発見や星雲の存在を示唆した彼の学説だけでも彼の名を高からしめるに十分であった。
だが彼は56歳になるとこれらの学問はみな捨て、代わって心理学や宗教の世界に没頭していった。
批評家は彼の最も驚嘆すべき幾つかの点を挙げて、この男は狂人だったと言っている。
父親はルーテル派の牧師でスウェーデンの宮廷に関係していた。
9人の子供のうちの三番目だった。8歳の時に母親が亡くなった。
父親は宗教の真実性を単純に信じていたが、息子はそれを検証しようとし、それに疑問を持ったり思索したりする人間だった。
スウェーデンボルグ家は裕福なうちに入れてよかろう。
若い大学生だった彼は、きわめて実際的な人間になり、ものごとを行ったり、新しい科学の勉強をする上での一番いい方法を工夫したりした。
彼は知識を実際の役に立てることに関心を持っていた。
ヨーロッパ諸国を旅行しては鉱業の最新技術を集め、それを母国に導入した。
彼が31歳の時、彼の家は貴族に叙せられた。
後には男爵としてスウェーデン貴族院の議員にも任命された。
話すことは苦手だったが、書くことは得意だった。
重要法案のいくつかも起草したし、停戦問題、国家経済、アルコール規制その他の問題に関する覚え書きも書いている。
しかし、スウェーデンの鉱業の指導者だったことや貴族院議員として政治に参加したことは、彼にとっては単に一つのバック・グラウンドだったに過ぎない。
彼はあたかも全ての知識に通じなければならない人物であったかの如くであった。
九カ国語を自由にこなし、趣味として製本、時計づくり、彫金、機械づくり、レンズ磨きなどいろいろなことも学んだ。
そしてどれも素人の域は脱していた。望遠鏡などは自分でレンズからつくって組み立てた。その他、数え切れない発明もしている。
彼がたずさわった学問としては、化学、工学、物理学、数学、鉱物学、解剖学、医学、天文学、宇宙学、心理学などがあげられる。
これら、偉大な業績が数多くあるにもかかわらず話題にもされなかったのは、人生の後半に花開いた心霊的な領域の活躍があまりにも大きかったためである。
56歳のスウェーデンボルグは、鉱山局からは在任当時の給料の半額に当る年金を受け取り、鉱山への投資や著作の出版による収入もあり、質素な性格の彼にとっては十分な境遇だった。
ストックホルムの郊外に地所を手に入れ、ここに邸をつくった。
敷地は石を投げて届くぐらいで、当人は小さくて簡素な家に住んでいた。
庭は庭園になっており、惜しまず金をかけていた。
日夜の区別なく仕事をしていて、働く時間と休む時間は別に決まっていないのだった。
「眠くなればベッドに入るのさ」
と言っていた。
彼が召使い(庭師の妻)に要求したことは、ベッドの用意をすることと、彼の部屋の大きな壺に水をちゃんと入れておくことだけだった。
彼の家は諸事きちんとしていたので、自分でコーヒーを書斎で入れて飲んでいた。
日夜をたがわず砂糖をたくさん入れてコーヒーをがぶがぶ飲んでいた。
外に招かれて出かけるとき以外は、夕食はいつもわかしたミルクにロールパンを浸して食べるだけだった。
夕食にワインや強い酒は飲まず、他のものも食べなかった。
だが他人と同席すれば結構何でも食べ、つき合い酒も嫌がるわけではなかった。 
書斎のストーブの火は秋から春までけっして絶やすことがなかった。
ミルクやクリームを入れないコーヒーをいつも自分でつくっていたが、彼には昼と夜の区別はなかったので、どんな時間でも火が必要だった。
しかし寝室にはいつも火はなかった。
寒中には毛布を3、4枚かけて寝るのだった。
あまりに寒い日にはベッドを書斎に移動させていたこともあった。
起きるとすぐ書斎に入るのがつねで、そこにはいつも火の燃え残りがあり、その上に木やかばの木の皮をくべて火をおこすと机にむかって筆を執り始めるのだった。かばの木の皮を彼はいつも沢山の束で買い込んでおくのだった。
スウェーデンボルグは長い間自分の内なる豊かな世界のことは隠していた。
しかしいまや自分が身につけることになった超常的な能力の印が偶然に公衆の面前で披露されるようなこともしばしば起こり始めた。
そして世間は彼こそが霊的世界を扱った衝撃的な著書を匿名で発表している人物だということに次第に気づくようになった。
後に自分の霊的体験を隠さず語るようになると、どんな会合でも彼は人々の注視の的にされることになった。
貴重な著書は殆ど自費出版の形でごく安い価格で売られたが、それでもなかなか世間には認められなかった。
非難や攻撃の方がより目立った。
スウェーデンの宗教界の指導者たちが彼の著書のスウェーデンへの輸入を禁じ(著書は最初イギリスで発刊された)、
著者を狂人として断罪しようとしたことさえあった。
彼らの目には国教を犯す、狂った異教徒としか思われなかったからだ。
神とか天国や地獄のことを、自分の直接体験で語った人物は今までなかったのだし、ましてやそれが公認の教義に反する内容のものとすればなおさらだった。だが、軍配は彼のほうに上がり、国家の指導者を含めて多くの人々に知られるようになった。
彼は、80代になっても元気で気のいい社交好きの紳士だったとされている。
歯痛の他に病気などしたことはなかった。
彼の教義の内容はきわめてシンプルなものだったが、それが生活ぶりにも現れていたようである。
彼はロンドンで没したが、その最後の日々は商人の家に下宿していた。
商人は子だくさんだったが、この時にも子供達には両親以上にこの老人は好かれていた。
ただ一つ変わっていたのは、この老人はロンドンの街の人にもよく天国や地獄やそこに住む霊たちのことを力をこめて語ったりすることであった。
これほど素晴らしい知性の持ち主で自分の人生の体験の内側を掘り起こして白日のもとにさらし、そうすることで天国と地獄へ踏み込んで行った人物もまれである。

興味アル世界
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posted by datasea at 00:00| Comment(0) | + 墓地 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする